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わたしやかぞくのはなし

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わたしやわたしをとりまく家族たちの話です。
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2020年10月の記事一覧

暮らしの保健室を訪ねて

先週、仲間たちと東京都新宿区戸山にある戸山ハイツに行ってきました。 わたしたちの目的地は「暮らしの保健室」でした。 誰でも予約なしに無料で、健康や介護や暮らしの中でのさまざまな困りごとの相談ができます。敷居の低い 居心地の良い雰囲気で、看護師はじめ医療の専門家がいるワンストップの相談窓口であり、地域のサロンのようにくつろぐことができ、体操やヨガで体を動かしたり、ランチ会やミニレクチャやアクティビティもあります。 訪問看護師の秋山正子が「気軽に訪問看護や在宅ケアに出会える仕

夫が「明日は永遠にこない。今があるだけ」と言った。うちの子は「それは哲学だね」と返した。9歳と哲学を語り合えたらきっと素晴らしいだろう。

うちのレッドマンは気にしない

今日のうちの子の服装はこんなであった。 夫が「おかしいからやめたらどうか。それじゃ、レッドマンだ。」と言った。 確かに、寝ぼけ眼の頭が一気に覚めるようなインパクトがあったし【林家ぺーパー子さんに弟子入り?!】というぐらいの派手さはあった。 そのうちカメラ好きな女子をつかまえて2人でキャーキャー言いながら写真を撮られてしまうかもしれない。 夫の話をうけて、うちの子は と気にせず学校に行った。 彼は ①いまさら服を変えるのが面倒だった ②自分ではおかしいと思わなか

こんな日は誰かのせいにしたい

朝から同僚の女の子が泣いていた。 「私、今日おかしいんです。気にしないで下さい」と言われたが 一応主任なので、気にしないことはできない。 利用者さんからセクシャルハラスメントを受けているようなので、話をしっかりと聞く。 その内容を上司に報告した。 最初は聞いてくれていたが、「ここで話していても結論がでないでしょ』と言われ、何となく誠意のなさを感じ「お時間をとって失礼しました」とややイライラしながら退室する。 その利用者さんのリハビリを同僚の代わりに実施する。 そ

バスの席決めについての対話より子どもから得たもの

会話をしていて、他者の視点に気づいた時に、自分の視点を動かすことができるというのは、すごく難しいことだと思う。 私自身はできていないことが多い。 結局、人間は自分の聞きたいことだけしか聞いていないのだ。 メタ認知。メタをまわせと言われてもまわせない。 ふわふわっと聞いているとできるような気がするけど、できているのかいないのか。 相手の話を聞いていてふわふわっと自分を動かす。いろいろな角度から見てみる。雲に乗っているような。筋斗雲のような。孫悟空は自由自在だが、人の話は

夫につられて書いてみた

私の夫がnoteを始めたようなので、私もつられて書いてみたいと思います。 私の夫は約5年前に大腸がんと診断をうけました。 5年前ということなのでご存じの方はピンと来るものがあると思いますが、5年経過したことで「治癒」とみなされ、定期受診はこの夏で終了しています。 この5年は、様々なことがありました。少し備忘録的に振り返ってみたいと思います。 「がん」というのは特殊な病気で、聞いただけでも死のイメージがまとわりついている印象があります。 「がん患者の家族」というのも特