ちゃんとした親に感謝
子供の頃
旅行へ行った先の旅館
あんなところの晩御飯は時間が早い
部屋食のお膳を下げてしばらくして
お夜食にと晩御飯のおひつに残った白米で
おにぎりを作って仲居さんが持ってきてくれたことが何度かあったのを覚えている
あれは仲居さんに心付けを渡して
母が晩御飯が早くて腹を空かせる私たちのためにお願いしていたんだろうね
今みたいにそこら中にコンビニがある時代じゃないから
私はあまり旅行に行くタイプではないんだけど
それでもたまーに宿を予約して宿泊する
旅館やホテルのグレードなんか全く気にしないので
シャワーがあってトイレがあってと
最低条件が揃っているコスパ重視のビジネスホテルで十分
飯は外で食うし
風呂はご当地の町の銭湯に浸かりたい
銭湯はその町の様子がわかる様な気がするし
色濃く思い出として残る
銭湯が近くにあるホテル
それに店に入るなり『中メシと味噌汁!!』とだけ伝えてあとは
勝手にガラス棚から好きなお惣菜をひたつふたつと取って
お会計は中メシと味噌汁を持ってきてくれたおばちゃんがそろばん片手にテーブルに並べたものを見てパチパチとそろばんを弾き付箋に金額だけ書いて
テーブルの端に貼り付けて行く様式美を貫いていそうな美味そうな町の小さなメシ屋があれば最高!
こんな条件で宿を探す
いつか私も仲居さんに心付けを渡せるような
ちゃんとした宿に一人旅
行きたいもんですなあ
浴衣にグンゼの白いパッチ履いて
半纏羽織って雰囲気に飲まれて普段やらない日本酒酒を嗜む
ハハハ
落ち着かんたろうなあ。