『藁を手に旅に出よう』~キャリアを考える上で大切な概念に名前をつけてくれる本~
荒木博行さん著の『藁を手に旅に出よう』を読んだ。
以前に読んだ『座右の寓話』と被るところもあるが、こちらの本はキャリアに焦点を当てた話になっているところが大きな違いになる。
私のような働き始めの人には何かしら役立つ内容だと思う。
私は2年目の途中なので仕事をする中で既に気づいていた内容もあったが、
この本はそれらに名前をつけてくれて、意識しやすく、人に伝えやすくしてくれた印象がある。
特に印象に残っているのはティファニーちゃんの問いの話と星座の話だ。
ティファニーちゃんの話は「すぐに答えが出ないし、自分の中にしか答えのない抽象的な問いを考え続けられるネガティブケイパビリティが大事」という内容だった。
「そのお宝はどうするの?」という問いが「あなたは何がしたいの?」という問いのメタファーとなり、とても自分に問いかけやすくなった。
星座の話は、自分の点が集まったら、それが何に見えるのかは自分で言い切ってしまわないといけないという話。
これもスキルの掛け合わせ~とかそういった言葉だと直接的すぎて逆にイメージしづらいが、点を集めて星座をつくるとしたらなんだかわくわくもするし、自分がどんな星座を作れるのかがとても楽しみだ。
こういう比喩を誰も考えたことないイメージで出せると、とても面白い話ができるんだろうなとぼんやりと思った。
※画像は版元ドットコムから引用しました。