かつて国内三大モバイルSNSはmixi、GREE、モバゲーだった
同世代、もしくはちょっと上の世代の人なら知ってると思うが、
かつてmixi、GREE、モバゲーの3つが全盛期だった頃がある。
その中でも、
なぜかモバゲーのことが強く頭に残っていて、
いまでも当時のことをたまに思い出す。
高校生の頃、はじめてガラケーを買ってもらい、
毎日のようにモバゲーをやっていた。
アバターをかっこよく着せ替えたり、
日記を書いたり、掲示板を荒らしたり、ゲームをしたり、
当時の友だちと交流したり、
僕も周りも、みんなモバゲーにハマっていたのだ。
いま思うと、
ゲームのクオリティも低いし、
画面も小さいし、よくあれで楽しめていたなと思う。
不完全だった。
でも不完全だからこそ、楽しかった。
あと、当時はそれ以上のSNSを知らなかった。
モバゲーこそ至高だと思っていたのだ。
これからの時代、不完全さがなくなり、
どんどん洗練されていくSNSや
オンラインサービスが増えると思う。
何十年後になるかは分からないが、
現実とバーチャルの世界が融合され、
それこそ、サマーウォーズみたいな世界線になるかもしれない。
そしていつか、一周まわって、
我々はオフライン、リアルの尊さに気づくのだと思う。
時代の流れは螺旋のようなもので、
オンライン→オフライン→オンライン→オフライン…
と繰り返してるように思える。
いまオンラインが絶頂ならオフラインの時代が来るだろうし、
いまオフラインが絶頂ならオンラインの時代が来る。
「振り子」のようである。
オフラインもまた、当時のモバゲーのように、不完全である。
面倒くさいことも、摩擦も多い。
オンライン、バーチャルの世界なら、
自分にアバターを着せて、理想の空間を築き、
自由に生きていけるかもしれない。
そこには摩擦は存在しない。
サービスのアップデートと共に、不完全さはどんどん取り除かれる。
現代のSNSもそうだ。
どんどん便利になっていく。どんどん洗練されていく。
それでも僕は、
あの頃のような不完全さを、まだどこかで求めている。
なぜかは分からない。
便利すぎる時代になったから、その反動かもしれない。
僕らもまた、何歳になっても不完全である。
ずっとずっと。
そのことを忘れないで生きていきたい。
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