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DDだった僕にオンリーワンの推しメンができるまでの話

僕は今GALSのポキちゃん(@POKI_GALS)が推しメンで、それは前世のネムリオルカのツクシちゃん時代から続いているものなんですけれど、最近本人とお話した時に「なんで前世と違って今そんなに推してるのか謎」みたいなことを言われて、こっちもうまく説明できなかったので振り返ってみるという記事です。ツクシちゃんの頃は僕はDDだったから大勢いる推しメンの一人で、今のポキちゃんはオンリーワンの推しメンっていう違いがあって、なんでそんなことになったのか?という話。

まずは推しメンに出会う前、ライブアイドル(地下アイドル)に通うようになった頃から思い出してみる。少し長くなってしまうけど、全部過去から現在まで繋がっている話なので付き合ってもらえるとありがたい。

ライブアイドルの現場に通うようになったのは、最初のきっかけは友人に誘われたからでした。とあるスポーツイベントにその友人と参加していて、そのスポーツイベントのサイドイベントとしてアイドルの対バンが開かれていました。友達はその対バンに参加するアイドルをいくつか知っていたので見に行こうぜと誘われて。「アイドルなんか興味ないけど付き合いだから」くらいの気持ちだったけれど、もともと音楽が好きだったのもあって、アイドルの想像以上に素晴らしい歌やダンスだったり、それとともに大音響でステキな音楽が流れて、それに合わせてオタク達が盛り上がって…。そんなあの空気感?非日常感?が気になって、気に入って、だんだんと通うようになりました。

だから、僕にとってアイドルに求めるものはいくつかあるけど、やっぱりステージ上でのパフォーマンスが圧倒的に一番大事なんです。もともとDDだったけれど、DD(誰でも大好き)とは言っても、推してるグループや推してるアイドルは楽曲が良かったり、ステージ上のパフォーマンスが良いところだけでした。

そんな日々を過ごすうちに他のグループ目当てに行った対バンでネムリオルカに出会いました。ネムリオルカは楽曲がとても良くて対バンで聞いているうちにすぐに気に入りました。たまたま上手バミリ2あたりの最前か2列目くらいにいた僕にツクシちゃんは「用法用量を守りましょう」(ネムリオルカ/夜ニトラぜぱみゅ)と素晴らしい笑顔でレスをくれたのです。レスをきっかけに他メンより少し注目するようになって、よく見てみるとダンスも他メンよりキレがあったり、表情も豊かだし、歌も良くて…(まあネムリはあまり歌唱力って感じの曲じゃないけれど)。普段の顔も可愛くて好きだけれど、レスするときのあの笑顔がとても魅力的だったし、曲によって見せる凛とした表情もかっこよくて美しくて引き込まれました。これが最初の「とりあえずチェキ撮っておこうかな?」と思ったときのきっかけ・気持ちでした。

僕には当時チェキを撮るときのマイルールがありました。DDでありたい(どこか一つのグループに縛られたくない=主現場を持ちたくない)と思っていたので、チェキはそんなにたくさん撮らないようにしようと思っていて。それにチェキ撮ってる暇あったらもっとライブ見たいって思ってました。(対バンもできる限り全部見たいくらいの勢い)
それでそのマイルールというのは、チェキは基本的には1グループにつき1人まで、1回のライブで一番良かった子と2枚まで(ソロ、ツーショ1枚ずつまで)と決めていました。めっちゃ良かったら2枚、ちょっと良かったら1枚、良くなかったら撮らない、みたいな。(誰にも言ってないマイルールなんで、自分に甘い僕は気分でルールも結構破りましたけどね(笑)良い子2人いて迷ったら2人とも2枚ずつ撮っちゃう!みたいな)
そういう意味で、ネムリオルカでは結局ツクシちゃんとしかチェキ撮らなかったし、ツクシちゃんとはいつも2枚撮っていたので、実は僕の中ではツクシちゃんはいつも最高点で、最大の賛辞を送っていたんですよね。そんなこと本人には伝わるわけもないですけれど。

そうして4つぐらいあったお気に入りの現場に「ネムリオルカのツクシ」という5つ目の現場、5人目の推しメンが加わることになりました。加わったのは2020年1月頃だったんですが、ちょうどその頃、不幸なことにコロナが流行りはじめました。

話は戻りますが、僕は音楽が好きでライブが好きで現場に通ってました。それにステージだけでなく、オタク含めてフロアが盛り上がっているのを見るのが大好きで。柵ジャンが好きで、コールが好きで、リフトが好きで、サイリウムを持ったオタクの推しジャンが好きで。それらがライブ全体の非日常感を作っていて、ライブアイドルの世界や音楽を作りあげていると強く感じていました。
ところが、コロナによってライブ自体がなくなったり、ライブが出来たとしてもそれらのフロアの華やかさは失われてしまいました。僕としてはライブの価値が半分以下になったように感じて、コロナ前と同じお金と時間を作って通うのがなんだか悔しくて、2020年春頃に現場に通うのはやめようと決めました。(あと当時は仕事でプロジェクトの責任者みたいなポジションにいて、絶対に自分がコロナにかかるわけにはいかない、という事情もありました)

でも音楽やアイドル自体はやっぱり大好きで、嫌いになったわけではないのでライブ配信を見たり、Youtubeでライブ映像やMVを見たり、サブスクで楽曲を聞いたりはずっと続けていました。あとはツイッターでリプしたりイイネしたり。いわゆる在宅オタクみたいな感じになりました。
そうして見るライブ映像でも、やっぱりツクシちゃんは他メンと比べたら圧倒的に振りがキレッキレで表情豊かで、ずっと好きだったし、同じ動画でもずっと見ていて飽きることがありませんでした。そうやって繰り返し見ていくうちに、他メンどころか他グループと比べてもあんなに素敵な笑顔で歌って踊るアイドルはツクシちゃん以外にはいないなぁって思うようになりました。つまり、本人不在で勝手にどんどん好きになっていったわけですね(笑)

さて、そうして過ごしているうちに2020年後半になると、コロナがどんどん本格的に流行っていって、それが関係してるのかどうか分かりませんが色んなアイドルが辞めていきました。僕が推していた5つのグループのうち2つは無くなって、5人の推しメンのうち3人は辞めました。ツクシちゃんも辞めてしまった一人です。ツクシちゃんが辞めるとき、当時は少しだけ寂しく感じましたが、時世もあるし、そもそもアイドルはいつか辞めるものだし、と思って「お元気で、幸せになってください。ありがとうございました」くらいの気持ちでした。
(そもそも在宅オタクの自分がそんなに悲しむのも筋合いじゃないかな、みたいな後ろめたさもありました。それに「現場に行かない」と自分の中で決めた瞬間が、ある意味ですでにお別れだったというのもあって、実はそこはそんなに悲しむタイミングではありませんでした)

でも、ツクシちゃんがアイドルを辞めようがどこに行ってしまおうが、サブスクでは声が聞けたし、Youtubeではダンスも笑顔も見られました。本人がいなくてもこれで僕は救われ続けました。仕事が辛かったり、なにかに疲れて挫けそうになるたびにその声や笑顔に救われ続けたんですよね。だから、お礼の代わりに「どうかどこかで幸せでありますように」と祈ったりして。

二度と手に入らないものほど貴重に感じるっていうのもあるかもしれなくて、僕の中でツクシちゃんは「二度と見られない伝説のアイドル」みたいに勝手に育っていきました(笑)他のアイドルをSNSや動画で見ても「やっぱりツクシしか勝たんな、もういないけど…」みたいに思うようになって。

そして2021年、GALSのポキという転生したアイドルを見つけて「あの伝説のアイドルがまた戻ってきた…!」という気持ちで、めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。でもしばらく会おうかどうかは迷っていて。まだコロナも流行っていたので、、。でも自分も仕事が変わって(プロジェクトが無事に終わって)そんなに責任のない立場に変わっていたので、自分が会おうと決心すれば会えるとは思い始めていました。(会社的にもリモートワーク環境が整備されて、仮に自分がコロナになっても周りに迷惑をかけにくい環境にもなりました)

そしてある時、ついに思い切って現場に行きました。GALSはサブスクもあったので声はいくらでも聞けたけれど、「お礼の代わりに祈って」じゃなくて、一度くらいはお礼としてチェキ撮っておこうという気持ちでした。いくら祈っても所詮自己満足で、ポキちゃんの何の足しにもならないのは分かっているので(笑)
そんな気持ちで行ってみると、やっぱりポキちゃんはあの素晴らしいダンスと歌と笑顔とレスで、自分の中の伝説のアイドルのままでした。楽曲も衣装も髪色も前世とはまるで変わってしまっていたけど、そのパフォーマンスの素晴らしさは変わらなかった。それに他メンも良いパフォーマンスしていて。ライブ後の特典会では「良いグループに入ることができて嬉しい、ここで頑張りたい」みたいなこと言っていて。
「本当に良いグループに入ったなぁ、これからも頑張ってね」と思いましたが、でもまだ、正直、通おうとは思っていなくて。「とりあえず最低限、一度ご挨拶したので十分かな、また在宅オタクに戻ろ」なんて思ってました。

でもそのライブのことをしばらくたっても何度も思い出してしまって。それで比較的近くの横浜に来たタイミングで、もう一度だけ行ってみようと思いました。横浜1000CLUB。あの少し高いステージで見たポキちゃんはやっぱり最高でした。でもそのときに思ったのはGALSも本当にすごいなってことで。GALSはデビューして間もないはずなのに、パフォーマンスがしっかりしていて感動しました。もちろん今と比べると未熟な部分もあったと思うけれど、いい加減にやってないことは強く伝わってきました。ポキちゃんが最高なのはGALS見る前から「どうせ最高なんでしょ?」と予想(期待?信頼?)してたけど、他メンも皆すごいし、GALSっていうグループ自体が魅力的なんだ!と実感して確信したのがそのときでした。そしてそのとき同時に、コロナ前みたいなフロアがなくっても、やっぱり現場には在宅にはない価値があるなぁと思い出させてもらいました。それもこれも推しメンやGALSがステージで感動させてくれたおかげ。そんなことを考えていた横浜1000CLUBの帰り道に「これからはGALSに通おう」と決意したのでした。

長くなりましたが、昔話はこれで終わりです。あとは今の話。

そういう経緯で、今では現場に通うオタクに戻ってきたわけです。つまりポキちゃんがいて、そしてGALSがいたから僕は今オタクをしているわけで、オタクとしての今の僕の存在意義・存在理由はそこにしかなくて。「ポキちゃんもGALSも伝説(過去)にしたくない、俺が好きなうちはアイドルでいてくれ!」という気持ちで、今はポキちゃんやGALSを推している日々です。

コロナ前のDDだった頃は「好きなアイドルが辞めてもグループが解散しても、残念は残念だけど他にも行く現場はいっぱいあるし」という感覚だったけれど、ポキちゃんやGALSは僕にとってオンリーワンで、かけがえないもの、替えのきかないものです。
だからDDでありたいという気持ちとか、DDの頃のマイルールとかは今では全部消え去っていて。ネムリオルカ・ツクシちゃんに対する推し方とGALS・ポキちゃんに対する推し方が違うのには、そういう物語があったんです。

こうして振り返ってみると確かに、推しメン視点だと今みたいに推されている状況は謎だったかもしれない、、、こっちの好感度や心境の変化が伝わる要素が無すぎる(笑)突然変わっているように見えるのも無理ない、、。陰キャ在宅オタク過ぎてゴメンよ、、というお話でした。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
それではまた別の記事で。


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