実はアビスパ福岡だけじゃなかった入場収入に関する話
https://note.com/kulop/n/nb127c2be1fa1
前回のnoteで簡単な解説をしたところちょっと反響をいただきましたので、さらに現状を分析してみました。
アビスパ福岡の課題もそうですが、他クラブもアビスパ福岡と同じような課題を抱えていることが透けて見えてきたので、今回のnoteで書いていきます。
アビスパ福岡が2019年やらかしてたのは本当だった
このグラフは、入場料収入と平均入場者数、そして1人あたりのチケット単価を示したグラフです。
前回J1だった2016年、ばらまきの2019年、2021年のデータとなっています。
2019年ばら撒きすぎたと社長が言っていましたが、数字にも現れていました。2019年のチケット単価は934円。
当時のJ1チームで1000円を切っているチームはいないので、J2だったとはいえ、J1に上がれるチームではなかったということがわかります。
2016年井原アビスパがJ1に昇格した年ですが、このときは観客数は絶好調の12857人に対して、チケット単価は1258円。
その結果、入場者数は倍以上ありながら、入場料収入は2021年を下回っていました。
2021年アビスパ福岡のチケット単価は平均値に
さて、2021年のチケット単価は、3039円でした。
J1クラブでは、11位と。中位に位置しています。
アビスパ福岡のチケットが高いと言われますが、J1では平均的な金額帯ということがわかりますね。
ビッククラブで圧倒的に安い名古屋グランバス
このグラフをみると、名古屋は2021年観客数で1位の1万人超えでしたが、チケット単価は2811円とアビスパ福岡よりも低いことがわかりました。
圧倒的な集客力があるので、入場料収入こそ上位ですが、名古屋と同じ規模のクラブと比較すると、1000円くらい安いのでまだ伸ばせる余地はあるような気がします。
ただコロナ禍で各クラブチケット単価を上げてきている反面、名古屋はそんなに上げていないので、トヨタ様のおかげなのかもしれません。(これはデータがないのでわかりません)
徳島ヴォルティスはもっと上げていいのでは?
徳島ヴォルティスは、2021年入場者数はアビスパ福岡を上回る平均入場者数5631人に対して、入場料収入は1億6700万円とアビスパ福岡の約半分しかありませんでした。
チケット単価は1561円とJ1クラブで唯一の1000円台でした。
陸上競技場だし、徳島市の中心街からスタジアムが離れてるし、四国の地方都市だしと理由はあると思いますが、自信をもって上げても良い気がします。
ちなみに、徳島も名古屋と同じくコロナ前からあまりチケット単価は上がっていません。名古屋との共通点はバックに大きな企業がついている点。
関係があるのでしょうか??
三強の浦和、鹿島、横浜FM
集客力も単価も高いのがこの3クラブ。
チケット単価も3,800円を超えていて、圧倒的です。
なかでも、浦和レッズは、コロナ禍で入場者数が大幅に落ち込み、ほとんどのクラブがチケット単価をあげてきているなか、コロナ前と変わっていません。チケットのばら撒きとは無縁のようです。。
コロナ禍で上がったチケット単価
2016年、2019年、2021年のチケット単価を比較したグラフです。
これをみると各クラブコロナ禍で大幅にチケット単価が上がったことがわかります。
福岡は異常値ですが。笑。
チケット単価上位クラブでも、1000円くらい上昇しています。
逆にチケット単価が下位のチームはコロナ禍で上げられずに、いたことがわかりました。
神戸はイニエスタ獲得で一気にチケット単価が上がっているので、コロナ禍では流石に上げることができなかったようです。(真相はわかりません)
アビスパ福岡が目指す場所
この散布図を観ると、2021年J2ゾーンから脱したアビスパ福岡。
現在は、コロナ禍で各クラブ入場料収入が激減していますが、2023年は入場者数もコロナ前の近い数字に戻ってくることが想定されます。
2023年もアビスパ福岡は入場者数で苦戦していますが、現状のチケット単価を維持しながら入場者数を伸ばすチャレンジをしていく必要があります。
2023年現在、アビスパ福岡は全席グーッと値上げしたので、もう少しメリハリ付けても全体バランスをとってもいいような気がします。
最低チケット価格を調べてみるか。。。
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