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鎌倉海の家project第3章

情報収集続く。

というか、情報収集すればする程新しい情報がほしくなる。日本の建築業界は大きい。建物価値が20年くらいでゼロになってしまうのもわかる。どんどん建て替えである。デザインは千差万別だから、性能で勝負、というのがハウスメーカーや工務店の戦略だというのも理解した。

そして山のように積み上がった立派な上質紙で出来たパンフレット。さて、どうしたものか。

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依頼した業者からラフなプランや見積もりが出始める。

全面リフォームは予想の上限の金額。基礎と外壁、構造以外作り直しとはいえ、これは高いかなぁ。古民家ならまだしも、全く普通の昭和の家。うーむ。間取りや天井高にも少し不満。

一方、高性能な家は確かに良さそうだが、ハウスメーカーの営業戦略の色が濃い。14年前建てた家では確かに外断熱は良かった。今住んでいる築30年超の家は断熱も気密性も良くないが、不自由はない。夏は暑く冬寒いのが当たり前で、余りにもそれを消してしまうと、皮膚感覚が鈍くなるのではないだろうか。子育てのみならず、人間の生活として自然を無視した環境が良いわけがない。

よし、これは試してみよう。とある高性能を謳うハウスメーカーのモデルハウスに体験宿泊してみた。結論。余り効果なし。立地の影響も大きいが外部の音がよく聞こえた。これは驚き。また夜エアコンを止めて朝まで大丈夫なはずが、朝の4時に寒くて目が覚めた。うーん、残念だ。高性能ハウスへの期待は幻想だったのかな。

ハウスメーカーにはこちらで勝手に考えた間取りを見てもらい、それで試算をお願いした。一応もっともらしい図面とかCGに落としてくれるので、雰囲気はわかる。ラフな見積もりをお願いすると、結局どこも坪100万円程度の仕上がりになる。標準的な設備を入れる前提ならばどこでも同じなのか。そうした設備品の調達価格は会社によって様々らしい。それを売りにするメーカーもある。キッチンやバスなどの値段なんてあってないようなものなのだなぁ。

結局、ハウスメーカーについては、価格的にも装備的にも特徴は見出せず、また出来上がりの家の雰囲気もよく見るようなデザインが多く、魅力を感じない。

同時並行して、壁紙、タイル、木工などの業者のモデルルームも突撃した。いや、正確には予約を入れて訪問した。このご時世飛び込みを受け付ける会社は無さそう。種類の多さには圧倒。イメージが膨らむと同時に具体化できるので行って良かった。コロナ禍の影響なのか何なのか、どこのモデルルームも大勢入っているのには驚いた。

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依頼してほぼ1ヶ月経過して徐々に反応が返ってきた。

某ハウスメーカーは、こちらの図面通りに建ちますという事だが、意外とコストが高い。結局こういうことか。少し残念。高性能ハウスへの期待も裏切られたので、一気にフェイドアウト。

若者設計士はこちらの予算を無視した提案。よく調べていた。新しい発見もあった。こういう建物建ててみたいという気持ちは伝わってきたが、、、

落ち着いた設計士は良さげなモノを作ってきた。うむ、これは好みである。贅沢な感じだが、コストも手が届かなくはない。天井が低いのが残念。もう少し工夫できないかなあ。惜しいなあ。

後から参戦したインテリアデザイナーと工務店のチームは今暫く時間がかかりそう。

結局、コストはどこに頼んでもそう違わない。設計士は当然追加で設計料がかかるが、こちらのわがままを聞いてくれて現場管理をきちんとやってくれるならば納得する。

最終的にはデザイン的に随分違うものの比較になりそうだ。あとはヒトだな。きちんと話が通じる人、約束を守る人にお願いしたいな。

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