見出し画像

うつ病患者がうつ病になったのは自分のせいなのか?

YouTubeでこのようなことを言っている専門家がいた「うつ病への対処や予防は様々あるにもかかわらず、それを怠ってうつ病であり続けるのは本人の責任である」。

これは果たして正しいのだろうか?

私はうつ病患者である。同時に来年度には就職も控え、社会人としてこれまでと違った身の振り方をする時期が迫っている。

私は「なんでうつ病になったのだろうか?」「私のせいなのか?」と自問自答して早5年の月日が経っていた。

植物の写真からも癒され効果が望めるよー


私がうつ病になったきっかけは、最初こそ不明瞭だったものの、今になってやっとなんとなくわかってきた気がする。

うつ病の原因には栄養状態・様々なストレス・運動不足・日射不足など多岐にわたる。 

ただ、私がうつ病になった原因はおそらくはたった一つ『睡眠不足』であった。
大学1,2年生当時、夜寝ずに課題に追われる日々で、満足に睡眠を取れるのは一週間に一度の生活が2年間続いた。

私はもともとロングスリーパーであった。ロングスリーパーの人間に睡眠時間を削るというのはほとんど病気になってくれといっているようなものである。

しかし、実際、私は履修の都合上睡眠時間を削らねばならなかったし(私の容量が悪い点は留意されたい)、慢性的な睡眠不足を不服にも受け入れざるを得なかった。

かくして、大学1年生と2年生の間の時期から徐々ににうつ病の症状が頭を見せ始めた。

ここまでの経緯から、うつ病患者がはうつ病になったのは本人のせいと言えるだろうか?言えるとすれば勉強を諦め、睡眠時間を確保することにおいて私の努力が足りてなかったと言える。

水族館ででた!


しかし、実際このような努力はできるだろうか?私の所属の学科は学科長が口を開けばいつも『この学科は他と比べて本当に採点が厳しい』と豪語していたほどだ。したがって、勉強の手を抜けば成績が悪くなるどころか下手をすれば留年することになるかもしれない。 

私には二人の弟がいる。弟はそれぞれ大学や専門学校に行くため、学費はバカにならない。その上一番上の私が留年なんてできないのだ。

睡眠時間の確保が重要だと気づいた時にはもう遅かった。私は毎日生きている自分と、自分を生かしている世界を呪っていた。誰も助けてくれない現状を憎んでいた。もはや「睡眠時間を取る」だけでは私の病気は消え失せてはくれなかった。 

こうなったのは私のせいか? 

適度に外出し、運動し、栄養のある食事を食べても、布団の上で泣いて過ごす時間があるのは私のせいなのだろうか?

全てのことには原因がある。私がうつ病になったのは睡眠不足のせいだし、睡眠不足にさせたのは他でもない無茶なカリキュラムのせいなのである。したがって、ここでの私の結論はこうである。  

うつ病になったは私のせいではない。

他のうつ病患者の皆さんもそうである。うつ病には原因がある。うつ病になってしまった以上努力しても治らないことなんてよく聞く話しではないだろうか?

嫌な人間関係を続けなければいけない
家族のために働かなきゃいけない
辛い状況を我慢しなければいけない

それを続けていく中で、うつ病になってしまっても仕方ないではないだろうか?

私は悩んでいるあなたのそばに行って、そっとあなたのせいじゃないよ、と言えたらいいのに。

みんな元気になっちゃえ🌺

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?