見出し画像

古来より日本人はオカルトが好き?


こんにちは。
薬膳師のクコの花です。

今日は節分


節分は立春の前日です。今年は立春が3日のため、2日の節分となりました。皆様は豆まきはされたでしょうか?


節分については以前にもブログで何度か紹介していますし、今日は節分について書いている記事も多いことでしょう。何を書こうかとても迷ったのですが、ここはひとつクコの花らしく、オカルト的な視点で書いてみようかと思います。最後までおつきあいいただけたら幸いです。



そもそも何故立春の前日が節分なのでしょうか?
古来日本人は暦にそって自然とのかかわりを大切に生きてきました。
まさに薬膳の世界です。
季節の変わり目は体に色々な変化が起こるので、昔の人はこれを邪(鬼)によるものと考えました。



薬膳的に考えると、この立春を境に身体は今まで蓄えていたもので冬の間に使いきらなかった要らないものを外に吐き出そうとします。ですから夏~冬にかけて不節制な生活を続けていた人は鼻水やら、めやにやらを外に吐き出すつらい季節につながっていきます。まさに鬼に襲われるような辛い変化がまっているわけです。



昔の人は現代のような花粉症には悩まされなかったでしょうが、めまいや頭痛、イライラやのぼせなど様々な不調が出やすくなっていたはずです。何かわからないけれども気持ちがざわざわとし、頭が痛い、これは邪(鬼)のしわざに違いないと考えたのでしょう。




平安時代、中国で行われていた鬼払いが日本に伝わり、日本でも鬼を追い払う行事がされるようになったといわれています。室町時代になると今のように豆をまくようになりました。豆から芽がでるとよくないということから昔は巻いた豆を良く炒って食べていたようです。現代では豆まきには炒られた豆を使うようになりました。




何故豆がまかれるようになったのか?
これが日本人らしい理由なんです。



魔の目(マメ)をつぶす魔滅(マメ)だから豆!


日本には古来より言霊信仰があり、言葉には力が宿ると信じられてきました。特に豆は五穀(米、麦、粟、ひえ、豆)といって農耕民族には欠かせないもののひとつです。



薬膳のバイブルの一冊でもある黄帝内経(こうていだいけい)には「五穀為養、五果為助、五畜為益。。。。。之以補精益気」とあります。
要するに、五穀は薬膳でも基本となるもので気を補い邪から身体を守る力を高める重要な食材ということです。



栄養学的にみても、たんぱく質をはじめ、ビタミンB1、E、葉酸、カリウム、亜鉛など身体を丈夫にする栄養素が多く昔の人はそれを感覚で分かっていたのでしょう。



そして何よりも言霊として邪悪な魔を滅するぞ!という気持ちが込められているのです。




薬膳的にみると水分代謝を高め、湿と呼ばれる邪を取り除きます。体を滋潤するのでのどの渇きや空咳、便秘などにも良いとされます。




ここまで書けば。。。以前からnoteを読んでいただいている方は気づかれたはず。。。新型コロナの予防にもよさそうですね。あくまでも予防によさそう。どうせ食べるなら今食べたい食材です。亜鉛は味覚障害にも良いので回復された方の再発予防、回復食としても使えそうです。




日本の文化を学んでいくと、日本人の気質は基本はそんなに変わっていないと感じることがたくさんあります。オカルト好き、アイドル好き、職人気質、食へのこだわり。。。




みなさんもそんな視点で古典をひもといてみると、あんがい沼にはまるかもしれません。



それでは、今日はここまで。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?