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鬱になる前に食べよう。

こんにちは。
薬膳師のクコの花です。

昨日、目覚めると一番に有名俳優さんが亡くなったニュースが目に飛び込んできました。詳しい原因はわからないが自殺とみられると。。。

最近、有名人の自殺のニュースが多いと感じます。影響力のある方たちのこのようなニュースが流れると、少なからず、影響を受けてしまう人もいるのではないかと胸が苦しくなります。

食べることは生きること、心の軸を強くしよう

現場で働くお医者様や看護師様に比べると足元にも及びませんが、人の生と死をまじかに感じる機会に近い立場で仕事をしているので、私は生きられる人は命を無駄にしてはいけないと思うし、死にたいする恐怖もあまりありません。

死期が近づいてきたら自然になるがままに死にたいとも思っていて、家族ともその話はよくしています。私にとっては死ぬということよりも殺されるという事の方が怖くて、死そのものよりも人を殺せてしまう人間の方が怖いと思ったりもします。自殺は自分に自分を殺されることなので、私にとっては怖いことです。

自分自身を振り返ると、薬膳を始める前の私は精神的にかなり追い詰められていて、あのままの生活を続けていたら確実に鬱になっていたでしょう。ですが、必死の覚悟で薬膳の世界に足を踏み入れ、それを仕事とするようになってからは人生がとても明るくなったと感じています。

なぜなら、感情のコントロールがとてもうまくなったから。食生活によって心の軸ができたような気がします。

食べ物で感情のコントロール?そんな馬鹿な!と思う方もいらっしゃると思います。ですが、ある程度のコントロールは可能なのです。鬱になってからでは薬膳だけで治すのは困難ですが、鬱になる前の不安定な心の状態であれば、心の軸を強くすることは可能なのです。

実際に生徒さんたちにも薬膳を続けて変わったことはという問いに心の変化をあげる方が多くて、穏やかに過ごせるようになったという方が多いのも事実です。

何だか気持ちが沈んでしまう、やる気がでない。。。そんな時には、すぐに薬に頼るのではなく、まず、食生活を見直してみて欲しいと思います。

もちろん、人間関係や環境などの根本原因を改善できなければ、なかなか抜け出せないとは思いますが、食生活を見直すことで、落ち込み具合を減らせるので、深刻な事態にまで追い込まれることは少なくなります。

鬱になりやすい人に足りないものは。。。


薬膳的にみると、鬱に陥るまでの過程はいくつかあって、それによって対処方法は変わっていきますが、ここでは簡単にざっくりと書きたいと思います。

多くは「血」に関しての症状であると言えます。薬膳でいう血というのは一番大きな意味は「身体を栄養するもの」であるということです。ですから「血」が不足するという事は栄養不足であるということでもあり、脳に栄養が回らなくなるので思考力も低下していきます。

身体に十分な「血」を補ってあげることが、初めの一歩として大切といえるでしょう。「血」を補うものと言って真っ先に思い浮かべるのがほうれん草や人参といった方も多いでしょう。ですが、レバーやハツ、カツオ、イカ、タコといった動物性のものも多いのです。野菜も肉や魚もバランスよく食べましょう。

ここではてっとり早く、この「血」を補って精神を安定させるものを紹介します。


ココロを強くする薬膳茶



ナツメ(大棗)2~3粒と竜眼5~6粒を400㏄の水に入れ、火にかけます。沸騰したら弱火にしてことことと水が半分くらいになるまで煮詰めて出来上がりです。これを一日2~3回に分けて飲みます。煮て残った実は食べてしまいましょう。


左:ナツメ 右:竜眼


私は現在更年期のまっただ中の年齢で、そんな最中に仕事環境も社会環境も変わってしまい、気持ちがずんと落ち込みました。このまま放っておいたら更年期鬱になりかねないと思い、このお茶を作って飲んでいます。


ナツメも竜眼も、「血」を補うのはもちろんですが、「気」も補ってくれるので、身体に栄養とパワーを補充してくれるのです。そしてこの2種の薬膳食材には精神を落ち着ける作用もあるので、今のような不安定な社会でココロが揺れるかたには是非、試していただきたいと思います。


そのほかにも、金針菜、百合根など、精神を落ち着ける薬膳食材は多くあります。これらを上手く使いこなせるようになると、とても落ち着いてきますよ。今一度、食生活を見直してくださいね。










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