見出し画像

ただの出産記 -無痛分娩-

※この回は、出産についてのお話です。

夫の強い希望と私の興味関心によって
無痛分娩を選んだお産の記録。

エッセイっぽい感じで少し長めなので
ご興味あるところだけかいつまんでどうぞ🕊️


最後の妊婦健診は突然に

38週。
推定2600gぐらいでまだまだ小さめだったが、
子宮口の熟化が進んでいるとのことで計画日決定。

週末はいかが?という先生の提案に
早くスッキリしたいわたしはYES!と言うものの
立ち会いを希望している夫が
平日にしてくれ〜!と言ったため次週へ持ち越し。

その日の夜、実はかなりの前駆陣痛?がやってきて
「あ、懐かしい。この感じやばいかもしれない。」
と、本気で思っていたが、寝て起きたら朝だった。笑



立派ななめくじに出会う🐌

数日後、お風呂に入ると
5cmくらいの立派ななめくじのようなものが。

びっくりしてお風呂から叫ぶ。

3歳の娘とともに夫も
「なになに〜?」と楽しそうに呑気にやってくる。

👀‼️

※夫が本気でびっくりした時の目玉が飛び出した顔が
とんでもなくアニメ的で面白い。

対して、娘は
「うんうん、なめくじだね。怖くないよ、大丈夫!」
と、何とも頼もしい限り。時に無知は強し。

速攻で調べてくれて
粘液栓、つまりはおしるしだった。

娘の時は前駆陣痛もおしるしも破水も
本当に本当に何もなく予定日超過だったので
THE 出産前のドキドキ⭐︎みたいなのが初めてだった。

それにしても、5cmくらいの大きくて太くて
立派なナメクジって感じで本当にびっくりした。

その後は、
いつも通りちょっと動くと張るおなかと
激しく動くベビーの胎動と
おなかがぱんぱんで苦しい〜!という
いつも通りの日々だった。

強いて言えば、2日前くらいに夢に祖母が出てきて
「そろそろ出てくるわな!」と言ってきたくらい。



迎えた入院の日は朝からカフェへ


計画無痛分娩だったので、
前日入院からの翌日促進剤という流れだった。

11時に病院へと言われていたけども
処置に恐怖を感じてそわそわしていたので
家で過ごしていると吐きそうになるなぁと思い
朝からカフェ活をすることに決めた。
(8時からやってるカフェ様、ありがとう。。)

雨がしとしとと降る中、カフェラテを嗜み、
なんともゆったりとした心地よい朝になった。
緊張や恐怖もかなり消えていた。

と思ったが、病院に着いて処置の時間までの
約3時間、体がバキバキに緊張していたのだった。
詳細はこちらから↓


バルーンを入れ、背中に麻酔の管も入れて
いよいよ明日には会えるのかぁとワクワク。
まだ15時半過ぎ。
明日の促進剤までもうやることはない。
暇だからとりあえずマッシュルでも見ることにした。

案外、おもしろかった。
(銀魂とか好きな人間なもんで✌🏻)

1時間くらい経って、尿意を感じたので
トイレへ行くとバルーンがすっぽーん!と抜けた。
あれ?これ、いいの?と思いつつ
とりあえずナースコールで知らせた。

この時、少し腰あたりが痛かったのだが
管を通してる違和感だと思って過ごしてた。
これが実は陣痛だった。笑

バルーンが抜けたので、
ひとまず内診してみたら4cmくらい空いてるとのこと。


ワオ!


わずか数話でマッシュルの沼にはまった女

それでも痛みが強いわけでもないし
定期的に痛いわけでもないし
しばらく様子見かなぁ、マッシュル見よ。
(この時には頭の中をマッシュルが占拠 🚩)

と思ってたら、カーテンがシャっと開いて、
「行くよっ!」と分娩室へ案内された。

え?今こんな感じで行っちゃうの?
経産婦ってそんなもんなの?
心の準備できてないよ。え、まじで?
マッシュル見ようと思ってたんだけど?

っていう感じで、疑問を感じながら移動して
助産師さんに様子を聞かれたので
「確かに腰が痛いかなとは思ってたけど、管ですかね」
と、正直に答えNSTで張りを見ると
定期的に張っていてそれもまあまあのやつだった。

その後、イタタタタタ...と強くなってきた。
我慢できそうだったけど、
お金払ってるんだ!もう麻酔入れよう!!
と、やや意固地になってここで麻酔開始。

20分くらいちょっと強めの生理痛と戦って
目をつぶってたら気づいたら痛みが無くなってた。

このまま2-3時間くらい
痛みもなく張りもほぼ感じず、とても暇だったので
マッシュル見たい。。とばかり思ってた。

なので、次に助産師さんが部屋に来たら
思いきってiPad持ってきてもらおう。
あと尿取ってもらおう。と決意。(尿がおまけ)

暇すぎてやることなさすぎて
うとうとしてたら助産師さんが来たけれど
本当に陣痛の痛みが無くて、
ちょっと腰が痛いかも?くらいだったので
尿を取ってもらっている間に
「今日中に産まれるんですかね?」と尋ねる。

一度、部屋に帰ってくださいって言われたら...
部屋に戻ってから陣痛来て麻酔使えなかったら...
とはいいつつも、やることもないし
スマホの充電切れたら写真撮れなくなるし...
いつまでここで天井を見つめているんだろう...
あぁ、もう無理。とりあえずマッシュルが見たい!
と、考えてるくらい痛みがなかったのだ。

モニターを見る限りは陣痛は来ているようだったので
おシモを見るついでに内診してみたら
なんとなんとの子宮口が8-9cmほど空いている。


MA・JI・DE?

知ってる痛みほぼないんですけど?
なんなら張りを感じたいと
麻酔ボタン押すのやめてたんですけど?

と思っていたら、助産師さんがわたわた準備開始。

あ、産まれちゃう感じなんだなぁ。
確かに腰?股?には違和感あるなぁ。
と、また呑気なことを思っていたけど
痛くなったらやばい!ボタン押さねば!と
麻酔ボタンを押してしばらくしたら
腰がずーーーんっとしてきて分娩台もあがり
「いきめそうならいきんでいいよ!」と言われる。



「どうやっていきむんですか?」

一度いきむを経験している人の言葉がこれだ。笑

でっかくて固い強靭な便を出す感じだと
分かっていても出そうな感じが前みたいになくて
いきみ方が分からなくなっていた。
だって痛くないんだもん。不思議なくらいに。

助産師さんのアドバイスを受けて
〈いきむ〉を思い出しふんばる。ふんばる。

陣痛の痛みはほぼないけれど、
麻酔はお股には効かないらしく
ベビーの頭が出てくる感覚と挟まっている感覚が
ちゃんと分かってこれがすごく痛かった。

けど、痛い時間は15分くらいだけ。

「もうすぐ産まれるよ」と夫にLINEした
その15分後にはベビーが誕生していたログが証拠。
実際に痛かったのは15分もなかったかもしれない。

そして、3.4回のいきみで第二子の誕生。


ナニコレ、カラダメチャラクヤン

産後ハイもあったと思うけれど、
体がめちゃめちゃ楽すぎて、痛みが一瞬すぎて
出産したとは思えないほどだった。

自然分娩のときのような
全速力で走り終えた!みたいな感じはないけれど
体の力はふわっと抜けて達成感はちゃんとあった。


痛くて耐えられん!!!!!!!
みたいな時間はたった10-15分。

産前、1人目は自然に頑張れたのだから
大金を払う価値が本当にあるのかと
どこか疑問に感じていた自分をひっぱたきたい。

そして、未来の自分が過去の自分に
話しかけられるのであれば
絶対に無痛にしとけ!!とゴリ押ししたい。

無痛分娩一択!と謎の確信を持って
金なんか気にするな!身体優先!
と、初めから揺るがなかった夫にも感謝したい。


無痛分娩を選んでよかった。できてよかった。
これがわたしの2回目の出産の記録。

可愛い可愛いちいさな赤ちゃん
ようこそ、地球へ


2024.4.24
満月の夜に🌝

p.s.
先日、1ヶ月検診を終えました。
産後の経過も問題ないとのことで
「卒業ですね」と粋な言葉をいただきました。

私の人生においてマタニティはおそらく最後。

一番つらかったのはやっぱりつわりかな。
人生で一番嫌なことと言っても過言ではない。
その他マイナートラブルもあり、
妊婦生活の現実はキラキラしてなかったけど
神秘的で奇跡のトツキトオカ&出産を経験させてくれて
ありがとうと二人の娘に贈りたいです。

この記事が参加している募集

この経験に学べ

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?