韓国ドラマに恋をした!韓国ドラマ鑑賞記 第2回「SUITS/スーツ〜運命の選択〜」
前回の「花郎<ファラン>」の記事に関するTwitterでのシェア投稿が、日本のパク・ヒョンシクファンの方々に見つけていただいたようで、いいね!を多くいただいた。
韓国ドラマ沼、そして、パク・ヒョンシク沼の新参者の私が書いた記事をこんなに気にかけていただけるなら、パク・ヒョンシクの描写をモリモリに盛り込んで、「花郎<ファラン>」のストーリーや、他のキャストのことも、もっと丁寧に書いておけばよかったと反省。
いつか、その記事をもうちょっと補足しようと思っている。
さて、今回はこのドラマ!
例の如く、ドラマの内容にはほとんど触れない、私の思いの丈だけを綴る第2回。
「SUITS/スーツ〜運命の選択〜」
このドラマは、アメリカで人気のリーガルドラマシリーズ「SUITS」の韓国リメイク版。
私の韓国ドラマ視聴の主な目的は、韓国語の勉強の為であったわけだが、中でもこのドラマを選んだのは、時代劇だった「花郎<ファラン>」で真興(チヌン)王が素敵だったパク・ヒョンシクの、現代劇での演技を観てみたかったからというのと、私がこのアメリカ版のオリジナルシリーズの大ファンであったからである。
オリジナルシリーズを全部見た私から、僭越ながら総評を先に言わせてもらえば、ドラマとしてはオリジナルを超えた何かを与えてくれるようなものではなかった。
しかし、ところどころの設定を韓国社会に巧くマッチさせてスパイスのように作用させ、一方、コアなストーリー展開、キャストの設定、このドラマの世界観はオリジナルのそのままにスタイリッシュに仕上げた良作であった。
私にとって、視聴2作品目の韓国ドラマだったが、実にすんなり観れたのは、いわゆる「韓国ドラマ」っぽい撮られ方をしていなかったからだろう。
全体が褪せた色調で撮られ、室内セットも「いかにもセットです!」って感じもせず、そんなにダサくない、ありがちなドロドロした人間関係とかも出てこない、オリジナルに忠実に沿っているように見えた。
オリジナル版のストーリーが全部頭に入っていることもあり、この韓国版を見ていても、小難しいリーガルのテクニカルな話題にも置いてけぼりにならずにちゃんとついていけたし、韓国語のヒアリングにも集中することができた。
ちなみに、日本リメイク版も、何年か前に、ハーヴィーにあたる役を織田裕二、マイクにあたる役を中島裕翔が演じて、シーズン1、2と放送されたけれども、フジテレビのプロデューサーは、この韓国リメイク版を観てから、日本でも行けるんじゃないかって思って、本国にリメイクさせてもらうように打診したとかいう記事をどこかで読んだ気がする。
この韓国版を観て日本版を作ろうと思ったのは、「あぁ、そうでしょうね。」って思うけど、日本版に関しては幾つかモノ申したい点はある。
とにかく、この韓国版の良さの1つには、キャスティングの巧みさがある。
ハーヴィー・スペクターにあたるチェ・ガンソク役を、チャン・ドンゴン。
チャン・ドンゴンと言えば、私の記憶では、何十年か前に「アナタノコトガスキダカラ~ッ!」と叫びながらテレビコマーシャルに出ていた印象が強いが、ハーヴィーの強気で偉そうで、女性からもモテそうな感じは、チャン・ドンゴンぐらい重みのある役者が演じるのがぴったり。
マイク・ロスにあたるコ・ヨヌ役を、パク・ヒョンシク。
異次元的な記憶力の良さからくる、とてつもない頭の切れの良さ、一方で素朴さや弱さも併せ持っているマイクをパク・ヒョンシクが演じるなんて!
合ってると思う。
人種こそ違えど、コ・ヨヌとマイク・ロスの、二人の見た目の雰囲気は結構似てるように思え、パク・ヒョンシクの演技を見ていたら、マイク・ロスを演じる俳優パトリック・J・アダムスの姿が重なって見えるようなシーンも多かった。
ジェシカ・ピアソンにあたるカン・ハヨン、ルイス・リットにあたるチェ・グンシクあたりは、上の二人以上にイメージがオリジナルに近い。
ドナ・ポールセンにあたるホン・ダハムは、最初はちょっとイメージ違うかなって思っていたが、徐々にこれで良いのだと思えるようになった。
問題はレイチェル・ゼインにあたるキム・ジナである。
レイチェルは、その役柄の設定が私自身とちょっとした共通点があって、私がオリジナル版で一番感情移入しているキャラクターである。
私が誰目線でこのストーリーを追っているかと言えば、レイチェル目線なのである。
だから、私もマイク・ロスのことが大好きなのである。
ちなみに、オリジナル版でレイチェル・ゼインを演じたのは、今や、英国ヘンリー王子のお妃であるメーガン・マークルである。
ロングヘアのヘアスタイル、ハイウエストのスカート、胸を大きく開けたトップスなど、キム・ジナの見た目は、相当レイチェルに寄せてきているのはわかる。
しかしなんだろう、違和感がある。
よくよく考えた結果、一つの答えに行きついた。
それは、キム・ジナ演じるコ・ソンヒには全く非はない。
コ・ソンヒが、私にはAKB48の柏木由紀に見えてしまうのだ。
どうにもこうにも集中できない。
何かにつけ、「恋するフォーチュンクッキー」が脳裏をよぎる。
レイチェル目線で見てた私にとっては、オリジナルと同じように感情移入できなかったのが残念なところ。
ところで、これは韓国ドラマの規制の問題なのだろうか。
オリジナルでやたらに差し込まれている、ハーヴィーのベッドシーンとかが、韓国版では一切出てこない。
チェ・ガンソクがかつての恋人で、相手方の弁護士と一夜を共にするシーンも、露骨な性描写は全くなかった。
オリジナル版だと、ハーヴィーもマイクも比較的、性には奔放な方で、色んな人と関係を持ってる感じがするし、マイクとレイチェルの関係においても、第1シリーズの最後の方だったような記憶ではあるが、図書館だか資料室ですごいことになってしまったりする。
コ・ヨヌとキム・ジナが図書館ですごいことになってしまっても、パク・ヒョンシクファンの私としては「わーーーーっ!!!」って感じになってしまうので、韓国ではせいぜいキスシーンぐらいまででとどめてもらってちょうどよいかもしれない。
但し、韓国ドラマのキスシーンは、日本の作品で見るものとはちょっと違う。
見てもらった方が早いだろう。
唇を唇で挟んでいる。
そういうキス、良い!
オリジナルだとシーズン9まで、日本版だとシーズン2まで放送されたが、この韓国版のシーズン2以降は制作されるのだろうか。
オリジナルを知る者としては、たいていのストーリー展開は読めてしまうけど、このキャストでどのように見せてくれるのか楽しみではある。
特に、ファイナルシリーズのハーヴィーとドナのように、チェ弁護士とホン秘書がどうなるのか見たい気がする。
パク・ヒョンシクのコ・ヨヌもまた観たい。
それにしても、このドラマでパク・ヒョンシクがこんなに背が高くて、手足が長くて、顔が小さい人だと初めて知った。
「花郎」では、花郎やら王様の衣装(なんていうのかしら?)を着てて、あまり体のシルエットが見えなかったもので。
次回予告
次は「力の強い女 ト・ボンスン」。
例にもれず、これもパク・ヒョンシクつながりで。
このドラマに関しては思うことが多すぎて、長くなりそう。
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