足りない足りない足りない足りない足りない

いつからだろう
わたしが世界から受け取っていたのは
いつも、いつも、いつも、
「足りない」 だった

それはかならず
「だから頑張れ」とセットで

頑張れば足りるようになるのだと
わたしは素直に信じたのだ


相手が誰であれそうなのだけれど
とりわけ10代、20代からの相談は
尊いし震える

もし彼・彼女たちがいま
生きづらいのであれば
伸びやかに生きる場に出会えないのであれば
何かと知識や情報が足りないのであれば
それは、システムの問題であり
決してあなたたちのせいではないんだよ。と力説してしまう

システムはなかなか変わらないけれど
それをどう「みる」かは
個人の裁量だから

そしてその個人が積み重なっただけ
システムはあるとき
堰を切ったように動き出すから

どうか負けないでほしい
その圧力に
巻き取られないでほしい

変えることが叶っていたのなら
よかったのだけれど
ごめんねそれは間に合わなくて
わかっていながら手を拱いていた
残念には思うけれど悔やんでもいなくて
最速最善で来ているとは思うよ
それでも、このザマなんだよ

そんな世界を
生きていてくれて
ほんとうにありがとう


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