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K君のこと

参議院補欠選挙岩手県選挙区で選挙活動して、6名の協力を得ました。

まず、私の選挙に関する基準指針に触れておきます。
1 選挙の少なくとも半年前に、候補予定者と選対責任者が活動を開始できる状態であること。
2 すぐに、選挙区内の選挙人名簿の閲覧を開始。
3 名簿をもとに電話かけ、
4 個別訪問を開始。
5 3-4の先の中で熱量の高い人から、協力者・ボランティアを募る。
6 その協力者・ボランティアに2・3・4・5をしてもらう。
7 告示までに3を2回転以上し、票読に入る。
8 ポスター貼り、看板たて、講演会事務所・連絡所等開設、の担当者を決める。
9 票読みの数字により、出馬か次回選挙まで挑戦延期かを判断する。
10 出馬の場合は、電話掛けを継続、票の確定を図る。
以上が大雑把な流れです。

さて、その観点から見ると、今回の選挙はある意味、無謀でした。
つまり、9までができないままの選挙だったのです。
別の項で触れた黒潮町長選挙の3%の得票の根拠を
私が読み違えをしていたのも大きかったです。

黒潮町長選挙に比べ、
政見放送がある
選挙公報が全戸に届く
等があるから政策本意にすれば3%より上積みできると勘違いしていました。

さて、岩手県に全く一人の知り合いもいない中、
今回6名の協力を得ました。

私は、選挙はボランティアが支えるものだと思っています。
それを国民がしない限り、
選挙や政治と金の問題は無くなりません。


3人は道の駅(あるいは類似施設)で知り合い、
一人は旅行の途中告示日前の事務所びらきに岩手に1日寄ってくれました。
二人目は選挙カーと運転手をボランティアで引き受けてくれました。
3人目がK君です。
4人目は、私のポスター貼りを見て、
「一戸町内はポスター貼りするよ。」
と申し出てくれました。
5人目は、道の駅で出会い、Neoクラシックカーミーティングinくずまき高原牧場のイベントに参加するので、
その主催者に繋いでやると言ってくれました。
6人目はNeoクラシックカーミーティングinくずまき高原牧場の主催者で、
会場での演説を許可してくれました。

さて、K君のこと。
K君も、運転手をボランティアで引き受けてくれました。
夕方、道の駅の休憩室で、パソコンを使っていると、
そこに一人の男性がいました。
なんかタブレットで何かやっているようです。
次の早朝もパソコンを使い始めると、
彼は同じ椅子で同じ姿勢で同じことをしていました。
すると、彼が声をかけてきました。

徒歩で東北を旅行しているとのこと、
ところが、
「岩手県外の人間で、
財布とスマホを無くして、
1週間何も食べてない。」
というのです。
私は、「有機玄米の炊いたので良ければ
食べていいよ。」
といったものの、
ちょうどお釜は空になったところでした。
そこで、10割蕎麦を茹でて食べてもらいました。

超空腹でいきなりたくさん食べると、
ショック症状を起こし死ぬ場合もあるので、
量には気をつけました。

とりあえず金を貸してくれないかというので、
2万円貸しました。
「知り合いと連絡がつけば、送金してもらえるから、すぐ返す。」
というのです。

「知り合いと連絡がつくまで、私と同行すれば、私と同じでよければ飯だけは食べさせられる。」
と提案し、合意しました。

その間、主に演説の時のカメラ担当と、ポスター貼り、選挙ハガキの印刷、私が運転ができない用事があるときは、運転のボランティアをしてもらいました。
私は車で泊まり、日によっては彼にはホテルで泊まってもらいました。

もし、有効投票の10%取れれば、運転手の費用も出るから、
供託金が没収されない時は、国からその金が出るので
その契約書を選管に出そうと彼に提案し、
契約しました。
しかし、基本はボランティアです。

彼の体力を回復させるため、
自炊の私も回転寿司や居酒屋でk君と夕食しました。
彼は驚くほどの大食漢なので、1食5000円を超える食事になりました。
私の通常の夕食は湯豆腐とワイン1本なので、通常は700円程度なのですが、
私には結構驚くほどの出費です。
彼は朝や昼も2000円ぐらいは普通に食べているようです。

彼の持ち金はあっという間になくなり、
また金を貸しました。

私は車の中で、
「私が持っている会社の一つを社長として任せるから、
私の提案するどれかのビジネスをして、
経営者としてやらないか?
経営者は仕事を立ち上げれば、
時間に縛られない。」
という提案をしました。
最初は彼も乗り気でSNSのアカウントを作り始めました。

選挙が終わり、結果は惨敗でした。
ですから、彼の運転手代は本来通りのボランティアです。

k君は、
「経営者でなく、やはり気ままな旅をしたい」
と言いました。

彼は最後に金を貸してくれと言うので、
2万円あった現金のうち1万円貸しました。

彼がいまだに知り合いと連絡が取れてないということを知っている私は、
気の毒に思い、彼の実際働いた分から建て替えや貸した金を引いて、
11月15日〆12月25日支払いで送金すると言いました。
これは私の持っている会社の支払い規定です。

別に最初の約束から言うと、私にそんな義理はありません。
元々ボランティアなのですから・・・

彼から、このノートのコメント欄に
「約束の日まで生きてないかもしれないから、
すぐ金を送金してくれ」
という書き込みがありました。
まるで脅迫です。

どうしても生活に困れば、
K君は生活保護を受けることもできます。

私が、自炊した米と、納豆で朝昼、夕食のワインをいてれも
1日1000円程度なのに、
収入の見込みがない彼が、
一日5-6千円の食費を使うのは私には不思議です。












 

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