白馬と海馬とシュレッダー

てのひらサイズのシュレッダー下さい

つまらない願掛けするボクの隣で

叫んでる白馬

もっと面白い毎日が降って来ますように

「おやすみ。」のシャッター下ろした

ボクに文句垂れてる海馬

こっちは２日も寝ないでクタクタなんだよ

ぱったりと来なくなったアルバイトの子

地底探険の旅に出るとかで昨日の夜

電話してきた

テレビゲームから飛び出したような奴だ

それで配達が終わってからずっと

「子どもの頃に突然、消えたぬいぐるみが戻って来ますように」

「おばさんになってもキレイで居られますように」

美味しい顔するシュレッダー

パクパク

眠ってる頭、トントンお手紙一通

枯れた泉に座って空想

いつかの不合格をリサイクル

ウミガメの甲羅みたいなカサブタ

左腕がクスクス笑ってる

小さな湖で洗えば真っ白な宇宙に散らばる赤

異世界の夜に瞬く星

恥ずかしいから赤くなってるだけ

その感覚をゴミと思わずに言葉にする

歌にすると夜はクスクス笑った

細くて、うるわしい月なんだ

眠らせてくらない好奇心

不眠症離脱のスーパーチェック

たまには自分のダメな所、徹底的に暴き出そう

でも洞窟を彷徨ってるだけの２日間

てのひらサイズの漆黒の太陽引きずって

エメラルドの泉、探してる

残り二枚のカードからジョーカー選んでしまった

過去に棲み付いた幻の土竜にデクワシテ絶望

３つの棺桶と一緒に漆黒の館をズカズカ歩き回る

睡眠時間、RPG。

「誰かの退屈に光あれ。」

どこにでもある寝る前のファンタジー。

風邪引いて遠足に行けなかった子供の声

絵馬に書いてあった名前

夢の中と同じ願い事

シュレッダー壊れて真っ白な言葉しか釣り竿に

歌詞書けない

真っ直ぐにズレた変なタイトルを決めた

「てのひらサイズのシュレッダー」

神社に寄って帰ろう

好きなものだけ腹に溜め込んだ馬

光りモノ釣れない海を駆ける

眠る時の迷宮、シュレッダーの中

今まで叶えたファンタジー

真っ白なバイ菌を成敗する

漆黒の太陽がビリビリと泣く

赤っ恥かいたのさ、俺は

背骨、起こして斜め上の睨む

真っ白なシャツに着替えて

赤いチューリップを胸に刺して歩く