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リュボーフィ

気がつけば自分で自分に食べさせはじめて一ヶ月半以上が過ぎた
生きるために食べるのだということをようやく知る
一ヶ月半何も食べていなければ当然とっくに死んでいるのですが、まだ生きています

恋愛という言葉がよくわからない
好きな男のタイプを聞かれていつもはぐらかす
困ってしまうから
彼氏はいるの?
好きな人はいるの?
そういうんじゃないんだ、わたし
とてつもなくいろいろな意味で


ラブレター、という言葉は受け付けられる
ときめくような感じ
ラブはロシア語でリュボーフィ
日本語で愛
わたし語でドーナツ、雪、陽光、そよ風、ピーナッツバター、明るい電車、故郷、君の脳みそ、君の嫌なところ、君の羨ましいところ、あの海、あの川、あの道、映画館、馬、芸術、ユーモア、食パン、うどん、からあげ、おさしみ、マヨネーズ、クリスマス、チョコレート、君からの手紙、わたしからの手紙、歌、詩、物語、温かいセーター、涼しいTシャツ、枝豆、生クリーム、絵の具、ピアノ、もしかしたらチェロ、猫、文庫本、キムチ、コーヒー、ふとん、ゴマドレ、旅行、漫画、鉛筆、2006年製のカメラ、思い出、クリームチーズ、履き慣れた靴、陰影、ジュンク堂、成城石井、マクドナルド、微笑


食べていなければとうに死んでいるわたしなのです

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