- 運営しているクリエイター
#一人旅
墓地マン/【ひとり旅】すばらしきかなスリン島④
タイの東北部「イサーン」の町、チェンカーンにいる。朝起きたらニワトリの声を聞き、あのお店まで朝ごはんを食べにいく。ちょっと通りを歩いて、持ってきた本を読む。毎日同じことの繰り返しをとても楽しんでいる。
チェンカーンで登場するのは4人だと以前に触れた。カフェのオーナー、バナナマン。トリプルAのふたり。そして妖艶な男、墓地マン。
墓地マンの話をしよう。
◆◆◆◆◆◆
チェンカーンの町から自転車
トリプルA/【ひとり旅】すばらしきかなスリン島③
チェンカーンの朝は寒い。ボクはぶあつくて裏地がふわふわのパーカーを着ていた。昼は気温が上がって半袖Tシャツで過ごせる。
キンと冷たい水で顔を洗う。車のやトゥクトゥクなどのエンジン音はない。あるのはにわとりの鳴き声。あぁここは本当にタイランドなのだろうか。
『チェンカーンゲストハウス』に宿泊していた、ふたり組のタイ人女性とよくお話しをするようになった。当時30代の後半(たぶん)。ボクは30代前半。
チェンカーンへ/【ひとり旅】すばらしきかなスリン島②
二日目。今日は東北部(イサーン)へ向かう。ガイドブックには、肌寒いと書いてある。雪が降ることもある、とある。まさか。ここはタイだぜ、って思ってたけれど、ホントだった。涼しいを通り越してヒヤッとするくらい。バンコクのあの蒸し暑さはなんだったんだろう。
まずは、バンコクから『ルーイ』という街までの切符を買った。9時間の道のり。『ルーイ』からバスを乗り換え『チェンカーン』という村に着いた。らしい。
“
きっかけ/【ひとり旅】すばらしきかなスリン島①
タイの“スリン島”にたどり着いた話を書こう。
スリン島について詳しく知ってる人や、実際に行ったことがある人に会ったことがない。スリン島はいわゆるリゾートである。タイのリゾートといえば、パタヤ、プーケット島やピピ島、サムイ島、タオ島が一般的だ。でもボクはなぜかスリン島へたどり着いた。
2010年。33歳だったボクはこの年に10年間勤めたブラックな会社を退職して、自由で退屈で少しの不安にかられた一年