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ちゃん付けの距離

結婚した時、義母に「娘のようなものだから美香ちゃんと呼ぼうかね」と言われて速効断った。娘ではないのでちゃん付けはやめてもらえますかと。
義父母はびっくりしたような顔をしていたが、それならじゃあ美香さんと呼びますと言って、それから現在に至るまで私は美香さんと呼ばれている。

自分のことにはそんなこだわりがあったくせに、気を許した人に対して私はすぐ「ちゃん」付けで呼んでしまう。これはとても良くない。自分がされて嫌だったことを他人にしてしまっている。最低だ。
娘が言うことには「ママは人との距離が近い」そうだ。歳の離れた若い人にもそれをやってしまうので、「ママくらいの歳の人からぐいぐい来られて、イヤだなと思ってもそれをママに言える人がどれくらいいると思う?」と。
なるほど。わかる。空気が読めないというのも要因のひとつだろうか。わかる。

さて、今「ちゃん」付けしたい人が何人か思い浮かぶ。
上記の理由でものすごくがんばって呼んでいない。ので褒めてほしい。
「ちゃん」付けまではしていなくても、苗字ではなく名前で呼んでいる時点でもうちょっと距離の取り方が前のめり。すぐ名前で呼ぼうとする。良くない。ごめん。「ちゃん」付けで呼んでいる人たちにはたぶん許可を取って呼んでいるように思っているけれど、そうでなかったらごめんなさい。遠慮なく言ってください。直します。

言うまでもないが、「さん」付けだからと言って、距離を取っているわけでもない。「さん」付けがしっくりくるからそう呼んでいる場合もあるのだ。
わかってほしい。


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