マリーゴールドと羽化

学校で育てているマリーゴールドを持ち帰った。
娘のマリーゴールドであるが、どうやら夏休み中に観察するようだ。
残念ながら弱々しく…背丈も低くつぼみなども一向に見える様子はない。
梅雨が明けて日差しが強くなればニョキニョキと育つのであろうか…

そんな弱々しいマリーゴールドに、ある朝、羽化中のセミがくっついていたのだ。
弱々しいマリーゴールドなのでセミの体重に耐え切れず蝉は地面にくっついたような状態。
羽化はうまく進まず途中で止まってしまい失敗してしまったようである。
それを見た時のびっくりさ。
そして何でお前はそんなところで羽化しようと思ったのかと…
羽化は途中で止まってしまい体が柔らかいふわふわの状態で殻から出なければならないのに乾燥してしまい茶色くなってしまったのだ。
固い殻と硬い身体ではもう抜け出すことはできずそのまま命を終えてしまうのだ。
命がけの羽化だ。
調べてみるとかなりの割合で羽化を失敗している蝉は多いらしい。
あの独特のバタバタとした羽音とミンミンとうるさい蝉の声。あれはその試練をくぐり抜けた蝉なのだ。
そう思うとちょっと感慨深いな。

我が子もきちんと羽化できるのかしら。
なんてちょっとしたセンチメンタルになってしまった。

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