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取捨選択

長男は今日遅刻した。
財布が見つからなかったから遅刻したのだ。

我が家のルールとしてお財布を持ってきたら月初めにお小遣いをあげるということになっている。
ADHD である長男にはそのルールを厳格に守って欲しいと思っている。
お財布は何個もなくし、どこに行ったか分からなくなったということが今までに多々あったからだ。
社会人になってしまうと、とても困ることになる。
月初めである今日。午前中しかない授業。
お小遣いが欲しい長男。
お財布のない長男。
大慌てで探しながら怒り狂う長男。

昨日、長男は散髪に行ったのだ。その時にお金を持たす時には財布はあった。
帰宅後、私にお釣りを渡してお財布を後ろ手に下の子のリュックサックが入っている箱に投げたというのだ。
その辺りをずっと探してもない。
裏に落ちたのかとその辺りも探したがない。
慌てふためき探す長男。
もしかしたら無意識で他のところに置いたのかもしれないと疑心暗鬼になる長男。

結局
投げ入れたと思われた箱の隣にあった長女の棚。最下部の物入れの箱の中にあった。
探すこと小一時間。
物入れと箱との隙間はおよそ10cm。
この隙間に後ろ手に投げて果たして入るのか。
あるいは長女がこっそりと親切心、あるいはいたずらで自分の箱に入れたのか…
長女が帰って来なければ真相は分からない。

長男は遅刻した。
今日のお小遣いは諦めて登校すればよかったのになと…
その取捨選択も長男は苦手であるのだろう。

先日こんなことがあったのだ。
川遊びに行った。
ビニールボートに乗って浮き輪を何個も持っている小学生ぐらいの男の子が流されたのだ。
浮き輪を持っているせいで身動きが取れず流されてしまったのだ。別に流されたからといって、その先が急流になっているとか、滝になっているというわけではない。
流される直前に少し段差があったのでそこでひっくり変えり溺れる危険性はあった。

長男はそれを見かねて助けに行ったのだ。
そして段差を乗り越えて一緒に流れてしまった。
その親たちはどうしていたのかと言うとお兄ちゃんが助けに行ったから大丈夫みたいな感じであった。
そして水着姿のその子の兄弟に浮き輪を取りに行けと命令しているのである。
自分たちは普段着のまま川岸で命令を出しているだけであった。
正直言ってムカついた。
他人任せかよ。
自分たちの服が濡れるのが嫌だったのであろう。
そこの取捨選択は合っていたのかと問いたい。
結果、長男が助けたから良かったものの誰も助けねばあの人たちは濡れて子供を助けに行ったのであろうか。他人任せであったのだろうか。

今でも少しモヤモヤしている。
取捨選択はとても大切だ。
特にパニックになりそうな時ほど取捨選択の大切さは必要であろう。

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