久寓(kuguu_)

詩がすきです。ときどき書くこともあります。 1年程前からショートショート書きにも挑戦中…

久寓(kuguu_)

詩がすきです。ときどき書くこともあります。 1年程前からショートショート書きにも挑戦中。 いつか詩集を作りたい人。

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こんなものたち、書いてまして。

どうも、久寓と申します。随分前にnoteに登録はしていたものの放置していました。 調子が良い時の趣味は読書です。どんなものでも読みますが特にミステリーと詩が好きです。たまに書くこともありまして、それをWebに載せたり載せなかったりしています。 自己紹介も兼ねて以下に作品たちをまとめてみましたので、よろしければご覧ください。 【 詩集 】 ■『すすむ、かたつむり』 励ましと、戒めと、ときどき綺麗事です。誰かの言葉を拾い上げるイメージで書いています。 公開し始めたのは

    • 【ひとりごと】DISH//さんの『猫』が好きすぎるから勝手に猫視点の詩を書いた

      (画像はWordの図形で書いた猫です) DISH//さんの『猫』をご存じでしょうか。2017年の10枚目シングル『僕たちがやりました』のカップリングとして発売された曲で、作詞作曲はあいみょんさんです。 猫……めちゃくちゃ良い曲ですよね……(しみじみと) それでこの曲を聞いている時にふと「猫視点で歌詞書いたらどうなるんだろう?」と思ってしまったんですねこれが。やめておけばいいのに。 そのまま書きたいなー書きたいなーと思いつつ日が過ぎていきましたが、なぜか昨日急に書きたい

      • 【ひとりごと】昨日僕がギターをうまく弾けなかったのは。

        雪が好きです。(唐突) そりゃあ仕事のこととか考えれば降らないほうが良いんです。出勤するの面倒くさいし雪かきで腰は痛くなるし。でも、雪そのものは好きです。 雪が降っている時って、まわりの音が消えるんですよね。雪に音が吸い込まれるというかなんというか。「しんしんと」って表現がまさにぴったりです。思い付いた方に拍手を送りたい。ぱちぱち。 だからなんか、雪が降る前日って音という音が無くなるんじゃないかとふと思いまして。作曲中のメロディーも、鼻唄も、閃きも、ぜーんぶ明日の雪にと

        • 【400字ショート】イチねこ

          「むぎは僕のイチねこだよ」  初めて会った時から変わらない優しい匂いのままボクに言う君は、今日もまた、誰かを思って何かを飲み込んだみたいだ。固まりかけている心が見える。ボクは君にも君自身を大切にしてほしいといつも思うけれど、人間ってのはそう簡単じゃないらしい。  ボクには君と話したり君の頭を撫でたりはできないけれど、できることもある。昔、お母さんが教えてくれたんだ。「私たちは心を触ることができる生き物だから、みんなの心を固めたりほぐしたりできるのよ」って。  だからボク

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        こんなものたち、書いてまして。

          【詩】マリオネット|そしてゆるっと解説

          ************************ 最近Twitterで #言葉の添え木 さんの企画に参加させてもらっていまして。その中でできた作品の1つがこの「マリオネット」です。 本当はもっと書きたかったのですが140字におさまらず断念、こうしてnoteに綴っている次第であります。 この詩の設定は「大事な人を亡くした誰かによる叫び」です。 無彩の日々の抗議 分かりきった敗訴 せめてもの抵抗は 深さ1センチの泥 →君が死んでしまって、私の世界には色が無くなった。ど

          【詩】マリオネット|そしてゆるっと解説

          株式会社リストラ

          「シマ先輩!昨日のニュース見ました?」 「何の話だ?」 「ほら、体に縞模様が入った新種のウサギが発見されたってやつです」 「トラさんよ、あれこの間うちの会社に来た客だから。『スマトラトラさんみたいなカッコいい縞がほしいです~』って言ってただろうが」 「えっ、そうなんですか?やったー!」 はあ……とため息をつくシマリス。 「でも本当にシマウマさん達には感謝ですよね」 「あいつらもタイミングが悪かったよな。仲間同士でうちの会社に来た後に人間に発見されたもんだから『シマウマ』な

          株式会社リストラ

          金持ちジュリエット

          ジュリエットには野望があった。 「この美しいジュリエットを知らないなんて可哀想だわ。私を人々の記憶と歴史に刻むのよ!」 彼女は一人の小説家を雇い、自分を主人公にした物語を書かせることにした。 「私の気高さが分かるようにしてちょうだいね」 「ジュリエット様が素晴らしいのは存じ上げておりますが、人々の記憶に残るためにはそれだけでは足りないかと……」 「どういうことなの?」 「美しく、地位も高く、財産も持っている。憧れではありますが、今のジュリエット様は庶民からは遠すぎるのです。あ

          金持ちジュリエット

          違法の冷蔵庫

          夫が警察官と揉めたらしい。理由を聞くと、飼育に許可が必要な動物を無断で飼っていることを指摘されたという。 「どういうこと?私たち何も育てていないじゃない」 「俺たちじゃない、原因はあいつだよ」 夫が指差す先には冷蔵庫。 まさかと思い扉を開けると、白い生き物と目があった。 「あいつが自分の冷凍室の中で勝手にホッキョクグマを飼ってたんだ」

          違法の冷蔵庫

          数学ギョウザ

          僕は今、とても憂鬱だ。 理由は二つある。一つは明日から学校の期末テストが始まること。しかも初日に一番苦手な数学があるなんて本当にツイてない。そしてもう一つは、そんな日に限って毎年恒例のギョウザパーティーがあること。 「何ボーッとしてるの!ギョウザ作るの手伝って!」 普通は「勉強しなさい」って言うもんじゃないだろうか……なんて思ってはいても反論できる訳もなく、渋々ギョウザ作りにとりかかる。 具をつめて、皮を閉じる。そんな作業を繰り返しているうちに僕は良いことを思い付いた。

          数学ギョウザ