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温浴施設に置きたい、夢中な気持ちにさせてくれる本
ヘッダー画像引用元:https://mattarikunblog.com/blue-period-volume-1/
最近、サウナや温泉に行くたびに感じるようになったことがあります。
それがこれ
どの施設も、【本、置きすぎ問題】
小説、マンガ、写真集、雑誌etc...ジャンルの裾野の広さのみならず、ところ狭しと本棚に並べられている風景に、なんだかテーマがないというか、美学を感じないというか、「とりあえず本たくさん集めました!!ドヤッ!!」感が否めないんですよね。(もちろん一長一短あると思いますが。)
そこで今回は、もしぼくが温泉・サウナ施設のオーナーだったら、本コーナーに置きたい【夢中を届けてくれる本】について、紹介する回にしたいと思います。
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もしぼくが温泉・サウナ施設のオーナーだったら、本棚に置きたい【夢中を届けてくれる本】とはこちら、ブルーピリオドです。
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〜簡単なあらすじ〜
ブルーピリオドは、高校2年生の主人公の矢口八虎が絵の楽しさに目覚め、様々な困難にもがきつつも成長し、実質倍率200倍と言われる、ある意味東大入るよりも難しい、国内最難関の東京藝術大学合格を目指す青春物語です。
主人公の八虎は、不良グループに属してはいるけれど、早慶なら余裕で入れるくらいの成績の持ち主で、さらに愛嬌もあり、友達付き合いも良い優等生です。
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そんな隙のない八虎に対し、いつも朝まで共に遊んでいる友達から八虎は不思議がられ、 「天才かズルの二択だな」 と言われています。
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しかし、八虎は「天才」でも「ズル」しているわけでもありません。結果を出すために必要な努力を陰でこなす努力家なのです。
『俺と同じくらいのコストをかければ、誰もが俺以上に結果を出せる』
そう感じている八虎は、毎日をそれなりに楽しくも過ごしているものの、自分の気持ちと周囲とのギャップに、どこかやりきれない、言葉にならない虚しさを感じていました。
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そんなある日、美術室にタバコを忘れてしまった八虎は、放課後に美術室を訪れます。
その時、美術部員が制作中だった大きな絵を目の当たりにし、物語が動き始めます。
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これまで美術に全く興味の無かった八虎が、この絵の迫力に引き込まれ、少しずつ美術に興味を持ち始めるのです。
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美術に興味を持ち始めた八虎でしたが、これまで勉強に費やしてきたコストや、親からの期待、そして、美術なんてやったって将来食っていけない、やはりこれまで通り努力して勉強して、『少し高めの社会のレールの上』くらいにいるのがコスパが良い、という考えも、八虎の正直な気持ちでした。
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これまで通り、ある程度約束されたレールの道を進むべきなのか
それとも好奇心に従って美術の道に飛び込むのか
八虎はどちらも自分の本音だと自覚しつつも、自分が本当にやりたいことが何なのかを真剣に考えはじめるようになります。
そして、友人との会話の中で、八虎の気持ちが少しずつ傾き始めるのです。
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「大学いってやりたいことなんかある?フツー。
なんのために勉強してんのって、受験のためだったしさ
でもいっとかないと将来怖いしなー、みたいなー。」
『わかるな…
ノルマをクリアする感覚でなんとかやってるけど、勉強は苦しいよ
でも苦しいほうが人より高く飛べるだろ
…だから、
楽しいなんて 怠慢だ
…だから、
こんなの 時間の無駄だ』
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『本当に美術が才能の世界じゃないなら
俺でも少しはやれんのか?
俺でも…』
八虎の美術にかける気持ちが少しずつ大きくなっていきます。
そして八虎は、もっと上手く描くためにアドバイスを求めて、美術部顧問の佐伯先生のもとに訪れます。
美術部顧問の佐伯先生は、八虎の情熱のこもった絵を大いに褒め、さらに絵をよくするために、八虎の絵を例にしながら遠近法の説明をします。
これまで美術に慣れ親しんでいなかった八虎は、先生のアドバイスによって自分が描いた絵がみるみる良くなっていくことに、大いに感動します。
しかし、最も八虎の心を揺さぶったのは、技術的な先生のアドバイスの話ではありませんでした。
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「作った本人が好きで楽しんで情熱を込めて作ったものってね、それを見た人も楽しくなっちゃうものなんですよ。これはキレイ事じゃなくて本当に」
『…そっすかねえ』
「そうですよ。逆にどんなに技術があっても情熱のないものは人の心に響かないんですよ」
『…先生、絵って趣味じゃダメですか?
食べていける保証がないなら、美大にいくメリットってなんですか?』
〜中略〜
「美大にいかなきゃ絵が描けないわけではないし、趣味で描く絵にもノビノビしてて良い作品はたくさんあります…だけどね、
好きなことは趣味でいい
これは大人の発想だと思いますよ」
『…えっ』
「誰に教わったのか知りませんが…
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こうして八虎は、『美術』という本当にやりたいことを見つけ、藝大合格に向けて、夢中で走り続けるのです。
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あらすじだけですっかり長くなってしまいましたが…ここからは、ブルーピリオドのここが良い!という僕の個人的なポイントを述べたいと思います。
ブルーピリオドのここが良い!
その1:泥臭く、何度も葛藤しながらも本当にやりたいことに向き合い、夢中で生きようとする矢虎の等身大の生き様
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絵が好きだから夢中で頑張れることも多いですが、反面、「天才」との出会いや、自分の力不足に直面するといった数々の困難に、何度も心折れそうになる、等身大の八虎の姿や心の葛藤が随所に描かれています。
それでも、泥臭くも幾度となく立ち上がり、美術という本当にやりたいことに夢中で生きようとする八虎の生き様に、僕は何度も勇気付けられました。
本当にやりたいことをやる楽しさだけでなく、その苦悩や葛藤を、まるで読者が八虎になったかのようにわかりやすく心情表現されており、思わず物語に没入してしまうのです。
その2:美術という正解も失敗ものないものに向き合うことと、ひとによってそれぞれ異なる幸せの形(人生)に向き合うことが重なる
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美術は他の科目のように、正解も失敗もない。だからといって何でも良いわけでもない。でも、誰も答えを教えてくれない。
自分で考えて咀嚼して、自分なりの答えを作品で表現する美術特有の難しさに、八虎は何度も試行錯誤し、打ちのめされ、それでも腐らず、もがき続ける八虎の姿勢に、思わず自分の人生を重ね、心打たれます。
自分なりの答えを出すことは、彩り豊かな人生を送る上ではどうしても必要なことだとぼくは思いますが、それはなにも楽しいだけじゃない。数えきれない苦難や葛藤もセットになっていて、それでも腐らず歩み続けた人にのみこそ、勝利の女神が微笑んでくれる。
そういった、もはや美術に限らず、人生における普遍の真理のようなものを、ブルーピリオドは教えてくれるのです。
その3:本当にやりたいことに夢中で生きることの尊さ、美しさ、大切さを改めて気づかせてくれる
『どうしたらあの、眠い空気の中の
少し眩しいような、でも静かで渋谷じゃないみたいな
1日の始まりのような、これから眠りにつくような
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そもそもビルは青くない。 でも、それも含めて好きなんだよ。
…あ
好きなものを好きっていうのって 怖いんだな…』
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美術にガチで取り組む八虎を見て、周囲の友達は最初は茶化していたけど、八虎の本気の姿勢に何かを感じ、八虎の書いた絵のメッセージを汲み取ろうとするシーン
ぼくはこどもの頃は、”夢を見ろ”とよく言われていましたが、大人になるにつれ、いつしかそれが、”現実を見ろ”にすり替わっていて、本当にやりたいことを声に出すことがとても恥ずかしいこと、現実を見れていないことに思うようになってしまっていました。
でも、ぼくもこの八虎のように、最初は周囲に理解されなくても、自分の信念、想いに従って本当にやりたいことに夢中になっていると、周囲の反応も変わって、応援してくれる人が現れて…そうやって物事は動き出していくのかなあと、このシーンを見て思わずにはいられなかったのです。
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補足①
1巻途中まで試し読みできます。50/228P(名シーン直前の絶妙なところまでしか読めない・・・)
補足②
原作は漫画ですが、アニメ化されています。
補足③
YOASOBIの『群青』はブルーピリオドをインスパイアしており、「好きなものに没頭すること、見えたままを表現することを肯定し、聴く人の心を奮い立たせる応援歌」に仕上がっていると語っています。
補足④
簡潔にストーリーや雰囲気が伝わるコラボを様々な分野で行っています
× 杉野遥亮 × ブルボン・アルフォート
💙#アルフォート 2020年度CM 完結💙#杉野遥亮 × #ブルーピリオド × #YOASOBI がコラボしたCM3本をつないでみたよ🎵
— ブルボン(BOURBON)【公式】 (@Bourbon_JP) February 22, 2021
実写とアニメーションが織りなす映像とオリジナル楽曲「群青」はもう見てくれた?😆#青を味方に キャンペーン第3弾も終了間近!!
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× クリープパイプ『栞』 × マンガミュージックビデオ(MMV)supportetd by サントリー
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