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コミティア141へのサークル参加と新刊・頒布同人誌

参加情報

コミティア141コミケに参加してきます。新刊は夏コミで制作した『英国メイドの暮らし VOL.2』となります。

参加日:2022/09/04(日)
サークル名:「SPQR」
配置場所:東地区2ホール "む"04b
イベント公式サイト:https://www.comitia.co.jp/html/141.html

※コミティアはイベントカタログを購入して入場するシステムです。書店、もしくは会場での当日販売などがあります。会場でのカタログ完売時は入場無料になります。

参加に際して

  • 数年ぶりのコミティア参加で、随分と勝手が違うとは思いますが、コロナ以降では初参加なので楽しめればと思います。

  • 今回、久しぶりの壁配置です。コミティアの壁は親和性が高い周辺ジャンル効果から切り離されるので一長一短ありますが、お立ち寄りいただければ幸いです。

  • コミティアは商業出版した本の持ち込みが可能であるため、『日本のメイドカルチャー史』『日本の執事イメージ史』を持ち込みます。

頒布同人誌

■新刊

01.『英国メイドの暮らし VOL.2』A5/256ページ/2000円

16-19世紀の英国の家政マニュアル・家事使用人マニュアルから、家政・家事・料理・礼儀作法・教育・家庭内レシピ、そして使用人の職種についての解説し、家事使用人の雇用がなぜヴィクトリア朝で最大化していくかを考察しています。

翻訳として、19世紀のベストセラー家政本『ミセス・ビートンの家政読本』の1-3章と、1880年代の使用人マニュアル『家事使用人の実践ガイド』全文を掲載しています。

■既刊

02.『英国メイドの暮らし VOL.1』A5/74ページ/1000円

カントリーハウスに存在する「スティルルーム」(蒸留室)と、その名を冠する「スティルルームメイド」。近世の屋敷になぜ蒸留の仕事が存在し、家事として行われていたのか、そしてなぜその仕事が消えていったのかを、医学・薬学・レシピなどの観点で解説します。

後半は、著名な英国のオカルティストのダイアン・フォーチュンが心理学者として、第一次世界大戦後に社会問題化した使用人不足「使用人問題」を考察した出版物から、翻訳テキストを掲載します。


03.『『名探偵ポワロ』が出会った「働く人たち」ガイド 上巻』 A5/132ページ/1000円/2017年12月

NHKで放送したドラマ『名探偵ポワロ』の全70話を、「ドラマに登場した家事使用人・ウェイトレス」をリスト化して、服装や職種、そして舞台となる屋敷・家などを考察するテキストです。35話分を扱っています。


04.『『名探偵ポワロ』が出会った「働く人たち」ガイド 下巻』 A5/180ページ/1500円/2018年12月

上記の本の続きで、残り35話分を扱っています。


05.『英国メイドがいた時代』 A5/148ページ/1000円/2011年8月

ヴィクトリア朝を経て20世紀初頭には100万人以上を超える労働人口となっていた家事使用人職が、第一次大戦、そして第二次大戦を経て衰退していく理由を、社会環境・労働環境・雇用主たる貴族の経済力から、豊富な資料で考察しています。『英国メイドの世界』の実質的な続きです。

06.『英国執事の流儀』 A5/148ページ/1000円/2009年8月

実在した英国執事の自伝やエピソードから、執事のキャリア形成、部下へのマネジメント、主人との間に立つ中間管理職としてのありようなど、「働く執事」にフォーカスした一冊です。元々、ある執事の自伝を読んでいて、「この人が上司だったら働きやすい」と思ったことから作った本です。

07.『ヴィクトリア朝の暮らし 終わりの始まり』 A5/148ページ/1000円/2009年8月

屋敷に存在した職業のランド・スチュワードの解説と、メイドと結婚した紳士で詩人のアーサー・マンビーが、家事使用人の墓碑銘を集めて出版した本をデータ化・考察したテキストを載せています。アーサー・マンビーのために書きました。

絶版にしていた本ですが、コロナ禍で影響を受けている印刷所を応援しようと2020年に再版しました。「ヴィクトリア朝の暮らし」は2000年から始めた同人誌のシリーズタイトルで、『英国メイドの世界』もこの「ヴィクトリア朝の暮らし」シリーズの総集編です。この同人誌は『英国メイドの世界』に入っていない領域となります。

08.『誰かの始まりは、他の誰かの始まり ヴィクトリア朝の暮らし総集編・短編集』A5/220P/1000円/2008年12月

上記「ヴィクトリア朝の暮らし」シリーズは、使用人の職種を個々に説明する際、超短編小説を入れてシーンを喚起していました。それらの小説を集め、また追加した短編小説集です。こちらも商業版『英国メイドの世界』では入っていない要素です。

元々、屋敷を舞台にした創作をしたくてメイドの資料を集める研究を始めており、本来的には主だった領域です。

09.『メイド表現の語り手たち 「私」の好きなメイドさん』B5/100P/フルカラー/1000円/2013年12月

「メイドスキーな人をゲストに迎えて同人誌を作りたい」と、その当時に縁がある方々やジャンルの方々にお声がけして、メイド喫茶・メイド同人・メイド研究、そして漫画家・小説家の方達にメイドを語っていただくゲスト本です。豪華なゲストに驚いてください。

■商業本

10.『日本のメイドカルチャー史』上下巻(2017年、星海社、上巻312P/2500円、下巻496P/3500円)

英国メイドの本を出した後、「日本のメイドブームをどう思うか?」と聞かれることが多かったことや、自分の本をメイド喫茶で働く方たちがお読みくださっていることから、「日本のメイドブームを俯瞰する本を作る」ことを目指し、20年以上にわたって断続したメイドブームを5期に分けて解説する本です。帯絵はなんと、武内崇さんが……

余談ですが、このイラストは現在、武内さんがコミケ100で刊行した同人誌『Kaleido Works』に所収されており、9/16までPDF公開されています。


11.『日本の執事イメージ史 物語の主役になった執事と執事喫茶』(2018年、星海社、384P/1300円)

『日本のメイドカルチャー史』を書いている時、同時期に執事ブームも生じており、資料がいっぱいあったので、執事ブームの特徴とメイドブームとの違いとを明確にするために、本にしました。『日本のメイドカルチャー史』の弟みたいな本です。

私のnoteで最も読まれている以下の記事は、上記の新書で扱えなかった領域の追跡調査のようなものになります(新書で考察するには内容が詳細でマニアックすぎるというのもありますが)。

同人誌の委託先

以下、とらのあな、メロンブックスに委託しています。

■とらのあな

■メロンブックス


いただいたサポートは、英国メイド研究や、そのイメージを広げる創作の支援情報の発信、同一領域の方への依頼などに使っていきます。