5千円札を妻が入れたら入った

今日、折りたたんだ5千円札が自動レジのお札入れに通らなくて、妻に代わってもらったらすぐに入った。なぜだろう?と思い、コツを聞いたら、「ただ人が変わったから」という答えだった。
中々入らないお札を入れようとしている人より、全くそれまで触っていなかった人が入れる方が入りやすい。
なぜなら、それだけ代理人は冷静であり、かつ自分とは違う人物であるので、身体の部位の形状も、力の入れ方も、精神のあり方も異なるからだ。
人が変わるだけで、同じ対象に同じ動作をしても何か変わる。そしてこれが問題の解決につながることがある。もちろん、代わってもらう人が自分より専門的な技術や知識を有していれば問題解決の可能性は高まるだろう。例えば、裁判で弁護行為を弁護士に依頼するように。
しかし、特に技量が変わらない場合、あるいはむしろ劣る場合においても、人が変わると問題は解決することがある。プログラミングで煮詰まっているところの説明をして、「だったらこうするのはどうなの?」と素人に意見をもらって解決することはある。
前提知識が少ない分、シンプルに物事を見ることができるからだ。
5千円札が入らなかった時もそうだ。色々入れ方を微妙に変えたために、逆に特定のお札の入れ方のフォームにこだわっていたかもしれない。例えば、なるべく強く押そうとする、など。しかし、妻は強く押すのではなく、機械に引っ張ってもらう、という感覚で入れたかもしれない。これは押そうと頑張っている人には出ない発想だ。
フォームを変えたければ、人を変えてみればいい。チームや組織の強みは、問題解決にあたって、このフォームの数が向上する点にあるだろう。
色んな人がいるから、色々なアイディアや行動が生まれる。

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