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パラリンピックがオリンピックより注目されるように

えてして、スポーツというものは、「人が持つ身体的な能力を高めること」が目標にされがちです。

そこには、「道具に頼らずに」という暗黙の信仰のようなものがあります。

例えば、水泳では一時期、スピードが開発した水着は大会では使用不可になったり、

スキージャンプでは、日本が開発した板の企画が使えないようになったり、

また、卓球の板には補助剤を利用してはいけなかったり、

そういったことからも示唆されていると思います。

このような「道具に頼らない」という暗黙の信仰こそが、実はパラリンピックの見方への大きな障害があるのではないでしょうか。

確かに、身体能力を磨く、という大いなる目標はスポーツの発展に重要だと考えられます。アスリートのように研ぎ澄まされなくても、少しでも運動するだけで、健康への絶大な効果が期待されています。

また、最近では筋トレブームなどもあり、マッチョな方がもてはやされるようになってきたと思います。NHKの「筋肉体操」があれほど流行ったのも、頷けます。

しかし、もう一歩先の段階へ進んでみてもいいのではないでしょうか。

つまり、「道具をうまく利用する」という、人間だけが持つ特技を磨くのも重要なのではないでしょうか。

これの最たるものこそが、パラリンピック。

与えられた道具をいかに上手に利用して、人間の限界を超えていく。

そんな「超人」的なスポーツとして、パラリンピックが、オリンピックより目立つようになったら良いのではないか、と思います。




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