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漆黒美の世界

唯一無二の花炭

「漆黒美の世界」というシリーズで
新しい作品を作り始めました。

この花炭は、直径約9cmの小さな黒い箱に入っています。
立てて置いて飾ることで、絵画のように飾ることができます。


黒の背景が優しく光を反射し
花炭が浮かんでいるような、影を生み出します。

黒と黒が重なって、深い輪郭を描き
花炭の魅力を引き立てます。



自然の産物である松ぼっくりは
一つ一つ形が違います。
大きさ、花片の開き方、枝の太さ、曲がり方…
見ているだけで楽しくなります。

「この形が面白いな」
「組み合わせてみたら新しい形になってバランスが良いな」
と、じっくり見ながら考え
松ぼっくり達の相性を見て製作しています。


「飾り炭」

お正月に、松飾りに炭を結びつけて飾ることを「飾り炭」といいます。

炭には空気や水を清め、臭いを取り除く働きがあります。
このような炭の性質と、黒が邪気を払う色とされていることから
炭の飾りは『邪気を払う』という意味で、古くから伝えられてきたそうです。

「炭(すみ)」という読みを「住み」に通じさせて、永住を祝う意もあります。


古来から伝わる炭の効果と、知恵、そこに込められた人々の幸せを願う思い。

日々の暮らしの中に寄り添う「飾り炭」を
提供したいという気持ちが湧き
製作し始めた「漆黒美の世界」です。


新しい年へ向けて

花炭を製作し始めてから学んだ事が沢山あります。

古来から人々は、日々の暮らしを豊かにする為に
多くの知恵と技術を持ち、自然と共に生活してきたことを再認識しました。


花炭を造る為に、松ぼっくりを集めて、燃やす為の枝を拾います。
枝を拾った所の土が顔を出して太陽に当たると、そこに新芽が生える様子を見ました。

そして燃やして出来た灰を、土に混ぜて肥料にして
そこで自分達が食べる野菜を育てます。


自然の循環の中に、自分も居ることを感じます。

これからも自然と協力し合いながら
生活していきたいと思います。


2022年11月に始動した花炭工房 フップの森は、おかげさまで進化し続けながら、年の瀬を迎えました。

2023年も皆様の日々の暮らしに、自然の癒しと快適さを提供したいという思いを込めて製作活動をしていきますので、宜しくお願い致します。

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