ヨーロッパの近代建築⑥ウィーンⅠ-地域のお宝さがし-127
■世紀末のウィーン■
ヨーロッパの歴史都市が近代都市へ変貌する過程は、パリをみれば分かりやすいでしょう。パリでは、オスマンが1850年代(嘉永~安政年間)から、道路・鉄道・上下水道などを整備して都市の環境を改善し、新ルーブル宮(1857[安政4]年)やオペラ座(1874[明治7]年)などが建設され、新たな都市の美観が形成されました。
ウィーンでは、1858年から市壁が撤去され、リングシュトラーセ(環状道路、以下、リング)が建設され、道路・鉄道が整備されるとともに、リング