食欲との戦い!医学的アプローチで食べ過ぎを防げ!ー前編ー
食欲のコントロールは、ダイエットや健康維持に欠かせない重要な要素ですが、実践するのはなかなか難しいですよね。
本記事では、前編・後編に分けて食欲を抑える具体的な方法や食欲を誘発する要因について解説します。
医学的な視点から、食欲との上手な付き合い方や健康的な食事法についても紹介します。
食欲とは一体何者?医学的視点から考察!
前回の記事で人間の食欲について少しお話ししました。
今回は応用・実践編。
前編では、もう少し食欲について深掘りします。
「美味しくってついつい食べ過ぎた~」
という経験、みなさんありますよね?
美味しいものを食べたとき、脳ではドーパミンという神経伝達物質を通じて満足感が得られます。
特に脂肪と糖に対して脳は強く反応し、結果的にカロリーが高くて美味しいものほど脳の満足感が高くなります。
このとき脳は報酬系ホルモンでいっぱいになって私たちに快楽を覚えさせるため、この報酬系をまた満足させるために私たちはまた食べる、という行動を繰り返すのです。
つまり食欲は脳(視床下部)と報酬系でコントロールされているのです。
デザートは別腹なのはなぜ?
獲物を追いかけ、木の実を採取していた時代と比べるとあまりにも種類の多い食べ物に恵まれている現代。
ビュッフェやコース料理を堪能していると、あまりにもたくさんの食べ物で結果的に自分がどれだけ食べたかわからなくなり、食べ過ぎてしまいます。
さらに、おなかいっぱいなのにデザートを食べてしまうのは、違う味だから。
すでに経験した味には報酬系が刺激されませんが、まだ食べていない味は報酬系が刺激されるのです。
これがいわゆる「別腹」です。
食欲を我慢するのは難しい!脂の誘惑に人間は負けてしまう?
「食べたい!食べたい!」という欲求を制御するための、食欲を抑える脳の機能があります。
しかし、年を取るとこの機能が衰えると言われています。
年齢のせいか、体重が落ちにくくなった・・・というのは、脳にも原因があったのです。
その脳の機能低下が「高脂肪食」による可能性があるのです。
詳しい機序はまだ不明ですが、高脂肪食をとり続けると脳に炎症がおきてきて食欲をコントロールできなくなってしまうということが考えられています。
「脂」は報酬系を刺激するので美味しいと感じるのに、食欲コントロールをさせなくするなんて恐ろしい・・・・・。
脂は人間の体の構成成分であるため、極端な制限はおすすめできません。
しかし、日本人は食事でとる脂肪が少なかったため、現代の食事はあまりに脂肪が多くなりがちだと言われています。
外食や加工食品は手軽で美味しい一方で、選び方や量には注意が必要です。
今回は食欲をコントロールする難しさについてお話ししました。
飽食の現代、誰しもが直面している難しい問題です。
では、普段の生活ではどうやって食欲を抑えたらいい?
次回の後編では実践編をお送りしますのでお楽しみに!
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