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今年もこの時期がやってきた。花粉症の最新対策を大公開!


上の写真、見ただけで鼻がむずむずしてきますね

そう、今年もこの時期がやってきました。

暖冬の影響で今年はスギ花粉の飛散が早まり、そのうえ長く飛散しそうだとの予想が出ています。

昨年(2023年)がかなり花粉の飛散量が多かったため、それよりは少なくなるようですが、平年並みから平年を上回る予想です。

国民病と言ってもいいほど多い花粉症。

今日は花粉症の対策やセルフケア、新しい治療方法などについてお話ししてきます。



日本人の3人に1人は花粉症


花粉症は、日本で一番多いアレルギーの病気の一つです。スギやヒノキなどの花粉が原因で、鼻や目の症状が出ます。

地域や年齢によって異なりますが、日本人の3人に1人はスギ花粉症と言われています。

全体的に増えているので、子供の花粉症も増えています。

九州など南部の地域では、すでに症状が出ている患者さんもいます。

これはコロナ禍をぬけてマスクを外す人が増えたことも原因の一つです。

まだまだコロナやインフルエンザが流行っているので、部屋の換気をしているために、花粉に触れる機会が増えていると考えられます。

日本政府も対策として杉の伐採や花粉の少ない品種への植え替えなど対策を強化しています。




毎日の天気や時間帯にも注意を


雨上がりの翌日

雨が降ってから晴れると、雨の日に飛んでいなかった花粉が一気に飛散するので、花粉の量が増えます。

東京都での実験では、雨の翌日に晴れると花粉の量が20倍にもなりました。

昼前と日没前後

花粉の量は、天気だけでなく時間帯によっても変わります。
都市部では、昼前後と日没前後に花粉が多くなることが言われています。

これは、スギ林などから飛んできた花粉が、気温や風の影響で空中に舞い上がったり地上に落ちたりするためです。

前日より気温が上がった日

気温が高いとスギの花が開きやすくなり、多くの花粉が放出されます。

また、空気が乾燥しているとスギ花粉が湿気を吸わずに長く空気中に漂うので、遠くの地域まで影響します。



早めの対策がカギ!



花粉症の一般的な症状はくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみですが、悪化すると皮膚症状や頭痛、うつなどといった症状も現れます。

また、ぜん息が悪化したり、果物を食べると口のかゆみなどが生じる口腔アレルギーも起こることがあります。

症状がひどくなってから対策を始めるのでは遅いため、症状が出る前から対策することが大切です。

花粉と触れないようにする方法

花粉症の症状を軽減するためには、特に花粉の量が多い日や時間帯には外出を控える、マスクやメガネを付けることが大事です。

マスクやめがねは隙間がないタイプのものを選んでくださいね。

頭や顔に付着するのを予防するのに、つばのある帽子も有効です。

家の中に花粉を持ち込まないためにも、帰宅後は花粉を洗い流すなどの対策が必要です。

外から帰ってきたときには、手洗いや顔・鼻も洗うようにしましょう。

服装はナイロンなどのつるつるしたものにすると、花粉が付着しにくくなります。

部屋の換気は感染対策に必要ですが、開ける窓を半分にしたり、定期的に床を掃除して落ちた花粉を掃除するといいでしょう。



これまでの治療方法を超えた革新的なアプローチ



これまでの治療方法

最近花粉症の症状が出始めた、もしくは毎年花粉症の症状に悩まされる人は、なるべく早めに専門の医療機関を受診して適切な薬をもらうことが大切です。

症状が悪化した後ではせっかくの治療もあまり効果がでないこともあります。

どうしても受診が難しい場合や症状が重くなってしまった場合には、ドラッグストアで処方薬に匹敵する効果を期待できる市販薬を購入することも1つの方法です。

市販薬には、のみ薬、点鼻薬、点眼薬の3種類があります。

のみ薬はくしゃみや鼻水を抑える効果があり、点鼻薬は鼻づまりを解消する効果があります。また、点眼薬はかゆみを抑える効果が期待できます。

どのタイプの薬も用法・用量を守らないと副作用の恐れがありますので、症状が改善しないときには医療機関を受診しましょう。

また、市販薬には15歳未満には使用できないものもあります。子供が花粉症の場合は、はじめから医療機関を受診するようにしましょう。

新しい治療方法が次々と登場!


一般的に医療機関で行われる花粉症の治療は、のみ薬、点鼻薬、点眼薬がこれまでの基本でした。

それぞれアレルギー反応を抑えて症状を緩和してくれます。

しかし、のみ薬は強い眠気が出てしまうものもあり、そこが治療における懸念点でしたが、次々と新しい治療法が現れつつあります。

皮下注射

抗IgE抗体療法は2020年に保険適用となった新しい治療法です。

対象は、従来の治療法では改善しない、重症または最重症のスギ花粉症患者(12歳以上)に限られます。

気管支ぜんそくや原因不明の慢性じんましんなどで使われている「オマリズマブ」という薬を注射するもので、月に1~2回、3か月ほど継続して使用します。

効果が高い用ですが、費用がかなり高額になることが難点です。

薬を投与する量は個人の状態によって異なるため、少ない人でも月に3割負担で5千円程度、高い人は7万円程度かかるため、慎重に選択する必要があります。

治療を受けるためのハードルはかなり高い皮下注射ですが、毎年スギ花粉症で日常生活に支障が出ているのに諦めている方は導入している耳鼻科に相談するといいでしょう。

レーザー治療

花粉症のレーザー治療は、鼻粘膜の表面をレーザーで照射して、粘膜が凝固させます。

アレルギー反応が起こる場所が減り、鼻の中の空間が広がるため鼻づまりが解消されます。

レーザー治療は、花粉症の症状を抑えるための治療法であり、アレルギー反応を根本的に改善する治療ではありません。

レーザー治療を行った場合、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど鼻の症状がおよそ80%の確率で改善するとされています。

治療時間は1時間程度で、日帰りで治療を受けることができます。

健康保険の適用も可能で、3割負担の方の場合およそ1万円程度で治療を受けることができます。

ただし、治療から1~2年経過すると症状が再発する可能性が高いとされています。


舌下免疫療法

現在ある唯一の根本治療で、スギ花粉症の治療には8割の患者に有効だったとする厚労省のデータもあります。

この治療法では、花粉のエキスを舌下から体内に取り入れ、体が花粉に慣れるようにします。

この治療を2年から3年間、毎日続けることでアレルギー反応を軽減することができます。

液体と錠剤タイプがありますが、錠剤タイプのものは医師の判断によっては5歳以上の子供でも適応になるのでこどもの花粉症治療としても注目されています。

デメリットとしては、花粉飛散前から行う必要があること、数年かかること、強いアレルギー反応がでる可能性があるので、医師の管理のもと慎重に治療していく必要がある点が挙げられます。



鼻づまり、くしゃみなどの症状があると毎日のストレスや集中力の低下などにつながります。

これまで花粉症の治療を諦めていた方もいろんな治療方法があるので、検討してみてくださいね。

花粉症じゃないよ、という方も花粉症対策は必要です。

この時期の肌や体調のゆらぎは花粉のせいかもしれません。

快適な毎日のためにみなさん花粉症対策はじめてくださいね。


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