見出し画像

僕がヴィーガンな理由ときっかけ。

「なんでヴィーガンなの?」
ヴィーガンを3年半も続けている中で、最も多くいただく質問の一つがこれです。

ヴィーガンとは?
ヴィーガンとは、日本語では完全菜食主義者と訳されたり、もう少し思想よりの言い方では脱動物搾取主義者などとも言われます。要は、動物性の食品をはじめ、ファッションやコスメなどに関しても動物性素材や利用を行っている商品の消費を避けるという考えやライフスタイルです。

世界中で増加中のヴィーガンですが、その理由は人それぞれです。大きくは4つに分かれます。

1. 動物愛護
2. 環境問題
3. 健康意識
4. 宗教

僕自身が、当てはまるのはこのうち1と2。動物愛護と環境問題への思いからヴィーガンを3年半前から続けてきました。

そのきっかけは少しショッキングな出来事でした。そして、それからヴィーガン生活を続けているうちに、その理由も少しずつ変わりつつあります。

今日はそんなお話です。

きっかけは一匹の猫

猫 道路横断 

3年半前、当時高校3年生だった僕は受験勉強に明け暮れていました。社会問題に漠然とした興味があり、その中でも特に環境問題を学びたいという思いから神戸大学を志望します。(在学中)

なぜ環境問題に関心があったかというと、「自分の住む日本のような先進国の経済活動によって、いわゆる途上国がしわ寄せを受けていること」が嫌だったのです。今思えば、それは環境問題に限った話ではないですが、生まれた国や家庭によって格差が生じる不条理を許せずにいました。

そんなことを考えていた高校生3年生の秋、ある出来事がきっかけでヴィーガンを始めることとなります。それは、何度も車に轢かれてぺちゃんこになった猫を目の当たりにしたという、ショッキングな出来事でした。

学校からの帰り道、暗い道路の隅にいたその猫は、すぐそこまで近付かないと猫だとわからないほどでした。

僕は「どうして、こんな姿になるまで誰も助けてあげなかったんだ」「どうしてドライバーはもっと注意して運転しなかったんだ」と怒りと、つい数時間前まで日向ぼっこをしていたであろう猫を想像して悲しみで涙が止まらなくなりました。それはもう、人類を憎むほどに。

場所を移してあげることすらできないため、持ち合わせていたタオルをかけ手を合わせた後、泣きながら自転車をこぎ直しました。

そして、家についてからすぐにパソコンに向かい、どれだけの猫が毎年事故にあっているかを調べはじめます。

不条理の原因は自分だった

画像2

調べていくと、保健所の犬や猫の殺処分のデータに行き着きました。2016年の時点では約7万匹の猫が殺処分されていて、犬を飼っている僕としては、これも許しがたいものでした。

ただ、最もショックを受けたのは、次のデータです。畜産動物である豚が1日あたり約6万頭が殺されているというもの。年間にすると、保健所の犬や猫とは桁違いの数字でした。

この時、この世界にある不条理は、それまで考えていた人と人同士のものだけではなく、人と動物の間にもあると痛感しました。ただ家畜動物に生まれただけでどう生き、そしてどう死ぬのかが決まっているという不条理です。

同時に、その不条理を生み出しているのが自分自身であることを理解しました。消費者として17年間、その(不条理の)生産に貢献していたことが嫌になり、しかしその過去は変えられないことに絶望しました。

ヴィーガンというライフスタイル

パソコン・まっく

そんな時に出会ったのが、ヴィーガンというライフスタイルでした。Youtubeで偶然見つけた、世界で一番重要なスピーチ(ゲイリー・ヨーロフスキー)という動画を見て、自分の抱いた違和感を言葉にしてくれる感覚を得ました。
(※活動家の男性が大学の講義で話している動画です。)

この動画の中でも触れられているように、資本家と労働者、男性と女性、白人と黒人など、人間同士の差別や搾取と同様に、人間と動物の間にもそれが存在することを認識したのです。

その次の日の朝から、母に「今日から肉とか魚とかの動物性のものを食べへんようにするわ」と宣言し、ヴィーガン生活は始まりました。当初は自分でも考えを整理できておらず、その背景を話せなかったにも関わらず、それでも「わかった」と受け入れてくれた母には感謝しています。

ただし、最初に何を食べていいのかわからず、3週間ほどおにぎりと水炊きの生活を送っていました。(今では笑い話です笑)

ヴィーガンを続ける理由

工藤 ガン見 料理

それから大学に入学したり、ヴィーガンカフェの店長をしたり、NPO法人や株式会社を設立するなど、既に3年半が経とうとしています。

この間、ヴィーガンを続ける理由は変化(というか増加)してきました。現在は、動物に対する不条理に加えて、環境問題もヴィーガンを続ける理由の一つです。

牛のゲップ=メタンガスが地球温暖化の原因になっているという話を聞いたことがある人は多いと思います。産業革命以降に発展した工場制畜産は、地球温暖化の他にも森林伐採や海洋汚染など、多くの問題の原因です。

活動を続ける中で、講演会に参加してくれる中学生やもうすぐ2歳になるお子さんなど、若い世代と関わることも増えました。

その度に「この子たちに、少しでもマシな世界を残してあげたい」と思います。春には桜を見て、夏には海で遊び、秋は紅葉を楽しみ、冬は雪に心が躍るような、そんな今の当たり前を少しでも残せればと。

そして、まだ生まれていない将来世代のためにも、まずは自分ができることからということで、ヴィーガンの選択をしています。もちろん自分もあと80年くらい生きるとしたら、環境問題は他人事ではない。

そんな風に、考え方や視点が変わり・増えながらもヴィーガンを3年半ほど続けてきました。

ヴィーガンを"できる"選択にする

ブイクック

「一人でやっても無駄。」
そんな言葉も、よく聞く言葉です。活動をしている人なら、誰もが言われたことがあるのではないでしょうか。

この意見には、全くもって同意です。
一人でやっていては無駄だからこそ、一人でも多くの人にヴィーガンな選択をしてほしいと思っています。

ただし、今の日本の現状ではヴィーガンを100%選択するのはまだまだ難しい。だからこそ、できる範囲で取り組んでほしいと思っています。例えば、週に1回や自炊だけなど。

僕は、今難しい範囲にあるヴィーガンの選択を"できる"環境を作るために活動しています。例えば、先日掲載レシピ1000品を超えたヴィーガンレシピ投稿サイト「ブイクック」もその一つです。


そして、今真っ只中で取り組んでいるのが『世界一簡単にできるヴィーガンレシピ本』の企画・出版です。

レシピ本の特徴
・スーパーで手に入る食材
・毎日作れる簡単な手順
・栄養学などの役立ち情報

このレシピ本を通して、「ヴィーガン興味あるけど難しそう...」「ヴィーガンやってみたけど、料理のレパートリーが少なくて大変...」という方が、もっと簡単にヴィーガンを始められる・続けられるきっかけを生み出したいと思っています。

現在、その出版に向けてクラウドファンディングを実施中です。5月末までに、まずは1000人にレシピを届けるために頑張っています。

もし、興味を持たれた方やご協力いただける方は、ご支援やSNSでのシェアなどをお願いします。

余裕のある方は、一緒にレシピ本を広げる、シェアプランやアンバサダープランなどを選んでいただけると嬉しいです。

ヴィーガンレシピ本  リターン  画像-23

▶︎『世界一簡単にできるヴィーガンレシピ本』を1000人に届けたい!

できることから

最後になりますが、この記事を読んでくださった方の中には、色々な理由でヴィーガンを選びたい人、そして色々な理由でヴィーガンを選べない人がいると思います。

僕が大切にしているのは、まずはできることから、という考えです。無理せずに、自分の幸福も大切にしながらできる範囲で選択していってほしいです。

--------
クラウドファンディングページ
ブイクック サイト
ブイクック インスタグラム

工藤柊 Twitter
工藤柊 Instagram

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
工藤柊🍅ブイクック

サポートいただいた資金はブイクックをより良いものにするために使わせていただきます!

ありがとうございます!!!!
87
ヴィーガン料理のレシピ投稿サイト「ブイクック」を運営している者です|神戸大学→ヴィーガンカフェ店長→NPO法人日本ヴィーガンコミュニティ代表理事→株式会社ブイクック代表取締役|noteにはヴィーガンやウェブ系の学びを投稿していきます