見出し画像

成長とは何か?成長をコントロールする。

1.成長とは何だろうか?

成長は良いことだと教えられてきた。
人生100年時代に突入し、成長し続けないと、自分の能力が時代遅れになると言われる。

10代の学生時代は、背が伸びたり、100m走のタイムが縮んだり、全国模試で偏差値があがったりすると、成長を実感できた。
20代も就職、転職を通じて、自分にできることが増え、成長を実感した。
30代の今、成長実感が薄れることに不安を感じる。

どうすれば、成長を実感できるだろうか?
そもそも成長とは何だろうか?

不安状態を脱するべく、言語化をしてみたい。

2.成長の定義

まずは、成長をおおまかに定義したい。

成長=課題を解決するために、技を磨き、心の器を大きくすること

心技体を鍛えようと言われるが、そのイメージである。
課題にはスキルだけでは解決できないものも含むので、心も成長も大切だ。

体は運動・食事を通じて、健康維持をするイメージだが、今回は深掘りをしない。

3.課題が成長を育む(ニューウェルの三角形)

成長の定義のポイントは、課題と成長がセットということだ。

学者のカール・ニューウェル氏は更に踏み込んで、「環境」「課題」「自分自身の成長」はセットであると提唱している。

4.成長のサイクルを回す

ニューウェルの三角形を土台に、どうすれば成長を実感できるのかを考えたい。
成長は以下のサイクルで生み出せる。

①適切な大きさ・種類の課題を設定する
→課題は自分で定義するときと、他者から与えられるときがある。いずれにしても、自分で解決できるレベルまで課題を分解する。
②解決に必要な能力を定義する
→要求される能力を分解し、どの能力を使うのか、どの能力を鍛えるかを考える。
③環境を整備する
→例えば、緊張すると能力を発揮できない。話し合いながら仕事をしたい人もいれば、一人でやることが得意な人もいる。
自分が能力を発揮できる環境をつくるのだ。
④実行する
→①~③まで考えると、自分にとっての目的も明確なので、実行も素直にできる。
⑤振り返る/抽象化する
→どんな能力を発揮し、どんな能力を獲得したかを振り返る。ここで成長を実感する。
そして、新たな課題へ挑む①へ戻る。

5.成長を加速させる

成長をしたいと思っても、人はアクセルとブレーキを同時に踏んでしまいがちだ。
自分の状態を理解することも、成長のサイクルを回すために必要である。

【補足】課題の設定方法

課題はありたい姿との差異から生まれる。

6.成長のイメージを持つ

成長を実感するためには、成長する自分の姿を視覚的にイメージすることも大切だ。
スキルや経験も心の器も、目には見えないし、数値化も難しい。
自分なりに何かが大きくなったり、伸びたりするイメージを持っておきたい。

7.最後に

成長とは何か?どうすれば成長を実感できるのか?を考えてきた。

最大の気づきは、「成長は自分で意図的に起こす」ということだ。

また、成長のために環境を変える(=転職・副業)を最初に思いくが、自社の現在と将来の課題と向き合えば、自社でも成長し続けられると分かった。

将来の環境変化も予測しながら、課題ベースで成長し続けたい。

8.参考文献

  • 『LIFE SHIFT-100年時代の人生戦略』 (リンダ・グラットン 著)

  • 『ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術』 (黒田 悠介 著)

  • 『成人発達理論による能力の成長 ダイナミックスキル理論の実践的活用法』 (加藤洋平 著)

  • 『成長の技法 成長を止める七つの壁、壁を越える七つの技法』 (田坂広志 著)

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?