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有機化学と薬学部

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特に私学薬学部における基礎研究力の低下が、薬学部6年制における問題となっている。だがしかし、それによる弊害を予感する事は難しい。私が6年制4期生として薬学部を卒業した立場からその… もっと読む
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有機化学と薬学部その2

有機化学と薬学部その2

記事の趣旨: 基礎研究で培われた能力基礎研究がなんで重要なのかは前述した前の記事を参考にされたい。
この記事で伝えたのは、臨床に出てからでも基礎研究を行った知識、特に有機化学は役に立つという事だ。

物質の安定性に関する感覚多汗症の治療薬の一つに古くから使われる塩化アルミニウム(Ⅲ)水溶液がある。作用機序としては、塩化アルミニウムが汗腺に作用し汗腺自体を壊すだけでなく正常化させることで手汗や脇汗の

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有機化学と薬学部その1

有機化学と薬学部その1

この記事で訴えたいこと: 薬学部教育において基礎研究の重要性薬学部は6年制になってから、基礎研究に対して軽視する傾向がある。実務実習が追加されることにより、修士学生が研究室を稼働させていたような研究機関としての能力の低下が顕著にみられている。
4年制の時代と6年制の時代での研究論文数の数の低下のデータを後でどっかから後に添付いたします。
基礎研究が薬学領域において、様々に貢献していることは新薬の開

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