インテークについて②
インテーク面接を行う際に心がけているのは、多くの場合、その方は初めてカウンセリングを受けるという意識を持つことです。カウンセリングそのもののリピート率はおそらく低くはないと思うのですが、多くの場合は、その相談機関を初めて訪れる方が多いでしょう。
例えば、どの部屋に入るのか、担当がどのようになっているのか、インテークの担当と継続相談の担当は別なのか、時間は何分なのか、どのようなことを聞かれるのか、守秘義務はどうなっているのか、インテーク面接が終わった後の流れなど。つまり相談の枠組みを言葉で示し、伝えます。
これは一見当たり前のようですが、インテーク面接を繰り返していると、自然と相手にとってこれがカウンセリングとのはじめての出会いかもしれない、ということが意識されなくなりやすいです。相手の視点に立つことは難しい。ましてや初回の出会いなら尚更難しい。
また、終わり際に何か持ち帰ってもらうものをお伝えすることも多いです。解決の方向がどのようなものか。テーマはどこにあるのか。また、こうしたことをお聞きできると良いのかもしれない、など。何かの答えを出さねばならないということは全くなく、見立てを示唆する程度に留める。
こうした感覚をつかむのに、1番手っ取り早いのは自分自身がカウンセリングを受けることです。教育的カウンセリングでも良いし、訓練分析でも良いのだと思います。ただスーパービジョンは、あくまでケースについて相談する場なので、自分自身を俎上に上げるのとはまた違う。自分個人としてその場にいるのとは異なる感じがします。
インテークにおけるこちらの佇まいというものも、おそらく継続面接とは若干異なるような意識をしているように思います。その点についてもまた改めてまとめていきたいなと思いました
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