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「ホテヘル」の男性が梨を買ってくれた件

売上9400円/2h、声をかけた人数40人、購入者6名、2022/09/17🌃


独特な雰囲気の改札

みなさんこんにちは!フルーツボーイ中村です。
今回はあの鶯谷駅周辺での行商販売。もちろん夜です!
東京人ならこの街のイメージはラブホ街です。駅を出たら即ラブホ街。
そんなピンクな色が漂う駅周辺に売りに行きました!
なんだか夜のお店にばっかり売りに行っている果物屋みたいになってきましたw

「柿」の文字に思わずパシャリ

果物屋としてはパシャリせざるを得ないホテル。
この看板を見て、「もう秋だな~」と季節を感じるのは私だけかもしれませんw

鶯谷に歩いている人は以下のパターンが多い気がします。

①ふらふら散策している男性陣たち

多いのは、40-60代の男性がおひとり様でホテル街をぐるぐる回っているんです。私もぐるぐる回りながら、声をかけているので、「あ、また会いましたね笑」みたいなことも多く。その次に20代。若者はなんだか下を向きながらそそくさと早歩きしているイメージが多いです。また、社会見学なのか、高校生が6人くらいで集団で歩いているのも見ました、気持ちがわかる!みんなと一緒ならちょっと見てみたい

②路駐ドライバー

あとは路駐しているドライバーさん。ほとんどがデリヘル嬢の運転手さん。ドアをとんとん、ってノックして「果物どうっすか?笑」今回は購入者はいませんでしたが、10人に1人くらいは買ってくれるポジティブなイメージです笑。この人たちの仕事も大変。待ってるだけで退屈かと思いきや、嬢が何かあった時に助けに行く役目など常に気を張って待機している感じです。

③これからおっぱじめるカップル

最後はカップルです。若くてキャピキャピしているカップルは少なく、どちらかという30-40代の落ち着いた感じ。あとは完全におじさんとお嬢のペア。

とにかく「夜の鶯谷」という感じで、噂で聞いていたイメージとそう変わらず。ただ、盛り上がっている雰囲気は感じられず、どんよりとした雰囲気のホテル街って感じでした、こんなご時世だから仕方ないのでしょうか、、、

無料案内所

片手にはスマホで「今日の女の子」を物色!?

そんな中、今回、ご紹介したいお客様は公園のベンチに座っていたお客様。この公園は駅から徒歩一分。
この場所いる男性のほとんどは、今日のご褒美のためにスマホを片手にお店選びをしています。この日も6-7人いたでしょうか。そのうちの一人、一番近くのベンチに座ていた男性(30-40代くらい)に声を掛けました。

「すみませーん」

毎回、断っておきますが、最初の印象は非常に大事。
当たり前のように声をかけていきます。
(ポイントはこちらの動画から↓実際に声をかけている映像です。


頭の中は、
怒られないだろうか?
機嫌が悪かったらどうしようか?
恥ずかしい思いをさせてしまわないだろうか?

不安でいっぱいになります。。

「鶯谷」「夜の公園」「これから夜のお店に行く人」…私は見える景色をすべて悪い方向に解釈する天才なので、頭の中はネガティブで埋め尽くされるのです、

しかし、動画でもお見せしているポイントを押さえると、堂々と、自信をもって、自然に声をかけることができるのです。

戻ります。

「??、、、   はい?」

「(自分を指さして)、あ、果物屋さんです。」(ペコリ)

「、、、、あ、はい?」

私の当たり前感が伝わったのか、
不安な表情ではなく、疑問の表情で私に反応してくれました。
この時点で次のアクセルを踏むことを決めた私は、自己紹介にうつります(ここ大事。不安そうだったら次にい進まず、不安削除に徹する)

「今、一人一人に声をかけて夜の果物特売で回っているんですけど、、」

(お互い沈黙)。。。。

「、、、、一個いかがですか(爆笑)」

このフレーズで誘い笑いを引き出し、アイスブレイクに成功。

「え?果物屋ですか!?笑」というポジティブな反応を引き出し、そのうえで

「そうなんです~ウケますよね?、、でもガチです」

と言って、手に持っていた梨の箱をアピールします

「え、梨ですか?」

「はい、めっちゃすごい梨です!」

短いフレーズで自信をもって言い切ります。
余談ですが、自信ののない営業マンは断られるのが嫌なので、お客様にボールを渡さずにダラダラとしゃべってしまいます。この場合、お客様は「梨ですか?」と聞いているのですから、「梨です」と答えればいいのです。会話のキャッチボールです。

私は、断られてもいいと思って声をかけているので、逆にお客様にしっかりとボールを渡します。この辺は動画で詳しく解説しているので見てみてください。営業の人とかはめっちゃためになる動画だと思うので見てみてください

梨に食いついたお兄さんに

「え、梨が好きなんですか?」と聞くと、

「実は会社の近くに梨の直売所があって、、」から始まり、自分が子供のころから梨が大好きだった、という話まで、約5分くらいの間、2人で盛り上がりました。結局、大玉の梨を2つ購入していただき、終了。

最後、名刺を渡すとき、男性がスマホをベンチに置いたとき、トップ画面に可愛い女の子が映っており、

「〇〇ちゃん、本日出勤中!」

と書かれていました。

wwww

心の中で、クスクスと笑いが起こりました。

これからホテルに行くであろう男性が、大玉の梨2玉を買ってくれたという、コントでもなかなか思いつかないようなシチュエーション。

ホテルに着いて、女の子にあった時、その梨をどうやって説明するのだろうか?とか考えると、どんどんジワってきたのです。一方で、臨戦態勢に入っていた男性のやる気をそいでしまったのではないか?と少し心配にはなりましたがw

最後、男性は笑顔で

「美味しかったら連絡しますねー!」

と言ってくれたので、トータルでオッケーとしましょう。
(性欲と食欲は共存するのか、、、w)

今回の学び

さて今回の学びですが、ズバリ

「先入観を取り除く」

です。

人間というのは自分のこれまでの経験を物差しに、目の前を測ります。
私は「鶯谷」に着いたとき、もうあっち系のイメージしか湧いてきませんでした。そのフィルターで物事を見てしまうと、「あっち系」の人々、「あっち系」の街、、、というように見え方が制限されます。

でも少し散策してみると、実は、焼き肉屋、ラーメン屋などの飲食店、神社やお寺などもたくさんあります。すると、私の中の鶯谷の世界がどんどん広がります。

こうやって先入観がどんどん取れていくと、行動が軽くなります。目の前の人をまっさらな人間としてみることができ、抵抗なく会話ができるようになり、今回の男性のように仲良くなることができます。

「先入観」は自分の可能性を狭め、いつも通りの、おさまりの良い、おとなしい自分にさせます。

そういった意味では、今回の行商では

べっとりとこびりついていた「鶯谷=あっち系」の先入観を外す、とてもいい機会でした。

今度来るときは、またあの公園に行ってみよう。
そしてあのベンチに、同じお兄さんが座っていたら、真っ先に声をかけ、あの後、梨がどうなったのかを聞くことでしょうw




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