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超照れ屋がお送りするサプライズ企画について〜母へのサプライズ企画⑤最終話

父の度重なる借金を理由に離婚して、
そこから8年。
母は一人で僕と弟を育ててくれました。
その血の滲むような奮闘に
自分らしいやり方で感謝を伝えたい。
成人の日に、20年分の感謝を込めて。
これは、母へのサプライズのため3つの挑戦をしたお話です。

照れる!
めっちゃ時間かけてプレゼント用意したけど
顔見て渡すとか、無理!
ムリムリムリムリ!
感謝の言葉をもらうとか絶対耐えられん!!

恥ずかしい!!😱😱

このツンデレ野郎が誰かと言いますと、はい、僕です。

友人知人のことを恥ずかしげもなく大絶賛する僕を知っている人には意外かもしれませんが、家族に対して何かするのだけはめちゃくちゃ恥ずかしいのです。

なんでこんなに恥ずかしいのかはわからないし、そのせいで色々台無しにしている気もするのですが、それでもやっぱり恥ずかしがってしまう自分は面白いので紹介させてください。

あ、成人の日の母へのサプライズ企画の顛末の話です。

それでは、本編へ。

恥ずかしくて家族にはできないこと

僕は、家族に自分のnoteを読ませたことがありません。読まれそうになったらデータを全消しするくらいの気でいます。

それから、母とは目を見て話すことができません。中学までの自分をよく知っている人と話すのがまずかなり気まずいのです。今偉そうにしている自分が恥ずかしくなる。弟とは勉強の話かとりとめのない話をします。

こんな感じで、とにかく自分でも不思議なくらい家族に対してツンデレなので、今回成人の日にサプライズをしようというのはかなり無茶をしてました。

いえね、サプライズを企画して何か用意するまでは全然構わないんですよ。

ところが、渡すという段になるともう恥ずかしくて恥ずかしくて。

サプライズプレゼント

今回僕が母に用意したプレゼントは、炊飯器とミュージックビデオと寄せ書きです。全部1ヶ月くらい時間をかけて、たくさんの方に協力応援してもらって用意しました。
詳しくはこちらをどうぞ↓

サプライズ企画は用意するところが一山で、渡すところがピークとなるところですが、無限に照れる僕はそこを台無しにしてしまいます。

「はい」と言って炊飯器を真顔で渡し、そのまま自転車の鍵を持って玄関へ。「LINEであと2つプレゼントしといたから」とだけ吐き捨て、外へ出てからミュージックビデオと寄せ書きを送り、そのまま自転車で全力疾走してばあちゃんの家へ行ってしまうのです。

協力してくださった方々には申し訳ないと思いつつ、足は逃げようとするのでどうしようもありませんでした。

祖母の家で時間をつぶし、夕飯くらいの時間に家に帰って、今度は弟を呼び出して「焼肉おごるからすぐ行こう」と提案。母は来ないと踏んでいたので、そうしました。

弟と焼肉を食べた後は家に向かわずそのまま「少し散歩しよう」と言って30分ほど歩き、帰る頃には母は先に寝ていました。

後日談

翌日、普段通りの家族の日常が始まります。

誰もサプライズ企画については言及しません。空気を読んでくれているのでしょう。すまぬ。

午後、スーパーへの買い出しから帰ってきた母は冷蔵庫に食料を補充し、昼食を摂り、昼寝して、それから午後の仕事へ出向きました。

母が家を出てから冷蔵庫を開けたら、豆乳が入っていました。コーヒー味のやつです。何を隠そう、コーヒー豆乳が僕の一番好きな飲み物なのです。

普段は自腹でしか買わないし、僕がお願いすることなく買ってくることのないそれが冷蔵庫にあるのを確認し僕はその意味を理解しました。

その後も母は直接僕に感謝を伝えないでいてくれますし、僕も豆乳の礼を母に伝えてはいません。

その日の夜も、そして今日も我が家ではやっぱりサプライズ企画については言及されませんでした。我が家の炊飯器が変わっていただけで。


応援してくださったみなさんが納得いく形ではなかったかもしれませんが、僕はこれで大満足しております。10年後か20年後くらいに「あの時どう思ってた?」と聞けたらまた記事にします。

最近の記事がやたらめったら家族の話になるのに付き合っていただき、応援していただいた読者のみなさん、ありがとうございました!

通常運転に戻します!


最後に

あぁぁぁ。

恥ずかしい。

早く富山に帰りたい…。彼女も待ってるし…。

サポートお願いします…。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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