#696 コトバを眺め 世界は 真田先生 1/2

毎週ある真田幸光先生のコトバの中から、2023年の7/3号で頷けるコトバがあった。世界と日本に分けて、ほぼ全文をコトバを眺めに。

 東西冷戦が終結した1990年代に入ると、旧ソ連と言うライバルが崩壊、ロシアと言う国に生まれかわり、そのロシアが相対的に国力を落とす中、「唯一の超大国・米国」が登場し、その米国は、英国を背後に戴きながら、「一国主義Unilateralism」的に動き、世界全体に対して、「言語の基軸、英語モノやサービスの経済的価値判断の基軸、米ドル法治の基軸、英米法ISOを軸としたモノづくり基準企業の成績評価の基軸、英米会計基準」を、

「世界標準」として、当然のような顔をして、押し付けてきまた。

 それを、当時の日本そして世界では、Internationalismではなく、Globalism地球的視点からの世界標準化と呼び、これが日本では「国際化」と理解されていましたが、それは言ってみれば、「国際化と呼ぶ米英化が進展された。」とも解釈出来ましょう。

 そして、当時の米国は、唯一の超大国としての自信もあり、「世界が米国に、米国の標準に従う」と考え(錯覚をし)、世界各国に対して、米国にとって都合の良い形で経済分野での役割を与え、例えば、日本や中国本土を含むアジア諸国に対しては、米国や世界が必要とするモノや一部サービスを提供する国という役割を任せて、「良いモノ、良いサービスを安く提供させる。」と言う仕組みを作る一方、それらの根幹となる基礎技術、核心技術をブラックボックスと称して、米国が握り、世界の国々が米国に対して反乱できないように、「法治を巧みに利用しながら、世界を支配下に置くと言う覇権主義的動き」を示しました。
  
 しかし、それから20年以上が経ち、相対的な米英の国力低下と、相対的な中国本土の国力の上昇が見られる中、こともあろうに、米国自身が「自国第一主義」を唱え始め、これに続いて覇権国家的動きを強めようとする、中国本土やロシア、インド、トルコなどの、かつては世界の覇権を握った経験のある国々も、「自国第一主義」的に動き始め、「世界の秩序」は大きく変わるような様相を示しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?