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「やってみたい!」子どもの自発行動を促すアドバイス法とは

この記事は、効果的な親子の交流の方法について、久保田学園グループ代表久保田勤と、講師の宮後が話をした記事になっています。これまでのシリーズはこちら


段階的なアドバイス

宮後:”子どもには、自分で考えて行動するようになってもらいたい”と願う保護者は多いことと思います。とはいえ、「自分で考えて行動しなさい」といったところで、困ってしまう子どももいると思います。ですが、あまり手取り足取り伝えてしまうと子どもが自分で考えなくなってしまうのでは…と悩む保護者の方も多いのではと思います。ちょうど良いアドバイスをする方法はあるのでしょうか。

久保田:確かにそのような悩みを持つ保護者も多いと思います。1から全て子どもが考えて行動を決めるのは難しい…そういう時は段階を踏むことが大切です。例えば、宿題を計画的にやろうということをアドバイスするとします。そのためには、”いつ””どこで””何を””どのように””何のために(理由う・目標)”と、5つはポイントがあります。

宮後:それらのポイントで段階を踏んで決めていこうということでしょうか。一つずつ順番に決めていくと確かに決めることができるかもしれませんね。

久保田:そうですね。このように順番に決めることも大切なのですが、それも難しいこともあります。ですので、ある程度保護者がきめつつも、一つだけは子どもが決めるようにするといいすね。

宮後:”算数の宿題をリビングでお母さんが見ている前でやることにしてほしいけども、それなら何時に始めたいかな?”といった提案の仕方でもよいということですか?

久保田:その通りです。1つ自分で決められたら、次は2つ決めてみるというように徐々に決めていけばいいのです。そのようにして自分で決める練習を積んでいくことが大切なのです。

選択肢を提示する

宮後:それでもなかなか決められないということもあると思います。先ほどの例のように、”何時から”というのもなかなか決められないことも多いと思います。

久保田:そういう時は、親が目安を示してあげると良いと思います。大体の場合、宿題をするなら、”家に帰ってすぐ” ”夕ご飯の前” ”夕ご飯の後”などが考えられると思います。また”好きなテレビ番組が始まる前”なども目安になると思います。それらを提示して、選択してもらうというのも一つの手ですね。

宮後:それなら、どれにするかは自分で決めたという気持ちになりますね。それに、自分でほかの目安を考えることもできそうですね。”お風呂の前”とか、”寝る前の1時間”とか。

久保田:その通りです。場所についても選択肢を提示すると良いでしょう。自分の部屋でするか、リビングでするかなどになります。そのように考えていくことで、自分で組み合わせを考えることもできるようになります。”夕食前の勉強はリビング”、”寝る前の勉強は自分の部屋”など自分で考えることができるようになります。

”許可”を取る ひとつ提案してもいいかな?

久保田:ところで、宮後さんは電話をかけたり人に話しかけるときに、どのような言葉からはじめますか?

宮後:まずは挨拶から入りますが、次に”今お時間よろしいですか?”とか”今お話ししてもよいですか?”と言いますね。

久保田:そうですよね。大人同士のコミュニケーションなら相手に話をして大丈夫か【許可をとる】のは当然のことなのですが、これは子どもとのコミュニケーションでも必要な事です。子どもにも子どもの都合があるので、いきなり提案されてもしっかりと相手の話を聞く体制ができていないんです。

宮後:子どもにも、”ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど今大丈夫かな?”というような声掛けから入ったほうが良いということでしょうか。

久保田:その通りです。相手の許可を取るということは、それだけでこちらの提案を聞き入れてくれやすくなります。提案についてより深く自分事として考えてくれるようにもなります。

宮後:確かにいきなり”あれやってみてら?”と言われたら、私も子どものころは反発していたと思います。まずはお話聞いてもらっていいかなと言われると、話を聞く準備をしようと思います。仮に今すぐ話を聞くのは無理だったとしても、”〇〇分後なら大丈夫”といった返事をするかもしれません。

久保田:そうなんです。相手に【許可を取る】という一手間が入るだけで会話は本当にスムーズになるんです。普段大人同士のコミュニケーションならやっていることを子どもにもするだけなので、簡単に取り入れることができます。是非参考にしてみてください。

まとめ

①すべてを決めるのではなく、一部分だけでも決めてるところから始める
②選択肢を提示して選ぶことでも自分で決める力は養われる
③【許可】をとって提案が受け入れやすい体制を取ってもらおう。