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子どものやる気を育むほめ言葉の作り方

この記事は、子どもが喜ぶ親の声かけ、子どもにとって辛い声かけのアンケート結果をもとに、久保田学園グループ代表久保田と、グループ講師宮後が対談した内容になります。

宮後: アンケートの結果から、子どもは親から褒めてほしい、認めて欲しいという気持ちがあるようですね。また、否定されることで大きくやる気を失う子もいるようですね。

久保田: そのようですね。ですが、保護者の側は子どもを褒めたいのに、なかなか褒めるところがみつからなくて褒められないという相談を受けることもよくあります。そこでみなさんにおススメしたい、子どもの良い点の見つけ方をお伝えしたいと思います。

宮後: それはどういう方法なのでしょうか?

久保田: それは、「リフレーミング」です。これは、目の前の悪い事だと思っていることを良いことだと捉え直す考え方です。子どものよくないと感じる部分があったとしても、それを「欠点」として捉えるのではなく、それを「成長の過程」として見ることですね。

宮後:それは興味深いですね。具体的にはどういうことでしょう?

久保田:たとえば、子どもが「元気すぎる」と感じる場合、それを「活力がある」と捉えることができます。また、「注意が散漫」と思われることも、「色んなことに興味がある」と捉えることができます。

宮後:なるほど、他にはどういうものがあるのでしょうか。

久保田:いくつか例を挙げておきます。

「よく泣く」→「感受性が豊か」
「言うことを聞かない」→「自分の意見を持っている」
「静かすぎる」 →「 深く物事を考える」
「すぐに怒る」 →「 情熱的」
「友達が少ない」 →「 親しい友人と深くつながりたい」
「よく遊びたがる」 →「 好奇心が強い」
「おおざっぱ 」→「 大局的に物事を捉える」
「話すのが遅い 」→「 言葉を慎重に選ぶ」

宮後:なるほど、これだと無理に良い部分を探そうとする必要はないですね。むしろありのままの子どもを認めてあげることができそうです。

久保田: そのとおりです。そうなんです。子どもはありのままの自分を認められる事が自己肯定感を高めるのです。また、これは子どもだけでなく、言葉かけをする保護者側をポジティブな気持ちにする効果があります。ポジティブな言葉を使うと、使う側もポジティブな気持ちになり自己肯定感が高まってきます。そうすると、子どもとのコミュニケーションがスムーズになり、子育てがどんどん楽しくなってくるのです。

宮後:私たち講師の側も、できるだけありのままの子どもたちを認められるようにしていかないといけませんね。

久保田:そうですね。テストを頑張ったから、いい点数を取ったから褒めるというのを、〈条件付きの褒め〉だと、子どもは”テストでいい点数を取らないと褒めてもらえない”とプレッシャーを感じてしまいます。それは子どもに悪影響を及ぼすことがあります。

宮後:自分の基準だけで褒めようとすることがダメなんですね

久保田:自分の基準だけで褒めようとするから、褒めるところが見つからなくて困ってしまうのです。捉え方を変えて様々な基準で子どものありのままを見てあげることと、かけた言葉が本当に子どものやる気を促しているかよく見る事が大切にな事だと思います。

宮後:ところで、代表。お子さまがいらっしゃるとのことでしたが、上手く声掛けできていたんですか?

久保田:ここだけの話、ここ数年でやっと少しずつできるようになってきたところです。以前はどうしても子どものダメな部分に目が行ってしまい厳しい事ばかり言っていました。塾の子どもたちには、褒めることができたんですが、わが子には難しかったですね。もっとはやくこの考え方を学んでおけばよかったと思います(笑)。