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当たり前のことが・・・

「今まで当たり前だったことが当たり前ではなくなった。」

これは最近よく聞く言葉ですが、先週本業で経験したことからいくらか考えさせられることがありました。タイトルと内容が一致しないかもしれませんが、今回わたくし久保がその経験の背景と気づきをまとめてみました。

バーチャル展示会への出展

先週東京ビッグサイトで開催されたオートモーティブワールドという展示会に出展社として参加いたしました。

東京開催が今年で13回目となるオートモーティブワールドは、日本が誇る自動車業界の先端技術が集まる展示会となります。私の勤務先が自動車業界をはじめとした製造業を相手にするITベンダーであり、販促の一環で出展した形になります。

現状のコロナ禍においては、今回はリアル会場とは別にバーチャル会場が準備されて、直接会場に出向かなくとも出展社のバーチャルブースに立ち寄ることでメンバーとチャットでのコミュニケーションをとることが可能となり、且つバーチャルブースに用意した各種資料のダウンロードが可能な仕組みが実現されました。これまで各種展示会への出展は何度か経験がありましたが、完全にオンラインでブースを準備したのは今回が初めてであり最初は勝手がわからないまま進めることになりました。

オートモーティブワールド2

上記画像はバーチャルブースのイメージです。

今回私はバーチャルブースを担当したのですが、リアル会場の様子を実際に現地で対応したメンバーの話を聞くと、この状況でリアル出展を辞退した会社もいくつかあるようで現地では空きブースがちらほら目立ったようです。

そのためリアル会場での集客は思わしくなく、結果として弊社リアルブースでは数十名程度の来場者でしたがバーチャルブースへは300人近い来場者を記録することになりました。

ただし、リアル会場でも自動運転をテーマとしたコーナーでは人出がかなり多くにぎわっていたようで、自動車産業のトピックであるCASEは業界の最大の関心事であることがうかがえました。


来場者の属性

現地での名刺交換やバーチャルブースへの来場記録からリアルブースとバーチャルブースの来場者属性を比較すると、リアルブースにいらした方々は中小零細企業の経営者の方が多く、バーチャルブースにいらした方々は中規模以上の企業の現場担当者などが多かったように思われました。

世間では緊急事態宣言は発出されている中、ビジネスと言えども外出を控えるべきと考えてバーチャルで参加される方が多い一方、一部の経営者はこのような状況とのせめぎあいの中、積極的に情報収集に邁進して経営に活かそうと必死になっている様子がうかがえました。


所感

今まで当たり前だったリアル会場におけるお客様とのフェイストゥーフェイスのコミュニケーションに慣れていると、バーチャルブースでの応対は直接お客様の顔が見えないため違和感を覚えました。ただし、この形がニューノーマルとして定着していくのであれば、今後は遠方からの参加者を考慮に入れるなどリアルとバーチャルのハイブリッドな展示会が増えていくのではないかと思いました。また、リアル会場へ来場される方とバーチャル会場に来場される方で属性が異なるなど、現状の緊急事態宣言下のとらえ方が人それぞれであり、ビジネスマンを取り巻く背景にもいろいろあることがうかがえました。良い悪いは別として、ビジネスの進め方の幅が今後広がっていくように思えました。


さいごに

当ブログは中小企業政策研究会(政策研)に所属する企業内診断士チームのブログです。本年度の診断士試験の合格者をはじめ、1月からの診断士活動を模索されている方に対して政策研のPRをしたいと思います。

1月定例会の案内

毎年1月の定例会では、政策研に所属する各分科会のチーム紹介の場となっております。例年であれば広い会場を借りてリアルの場で代表者の生のプレゼンを聞く場となるのですが、昨今の事情を踏まえて今年はオンラインとなっております。

我々企業内診断士チーム以外にも魅力的なチームが多数存在していますので、今年度の試験合格者等、新たな活動の場を求められている方はぜひご検討ください。

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