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資格は何のため

中小企業診断士の資格に取得した者は、合格できなかった人たちの分まで責任をもって中小企業を支援すべきであるという意見を聞く機会があります。
この意見に共感する部分もありますが、誰もが受験できる資格であるため受験者それぞれに理由、目的があると思います。加えて診断士の資格を保有していなくとも、志が高く独自の支援の活動をしている人は世の中に大勢います。

行動を起こす人、結果を出す人と資格の有無は直接関係があるものではありません。今回は資格を持つことの意味を少し考えてみたいと思います。

受験の目的

先日TOEICの試験を受けました。
受験したことのある方はご存知だと思いますが、解答用紙のA面に受験番号名前のほかに最終学歴や職種などの属性を記入する欄があります。
今後のテストプログラムの精度向上や受験者傾向の分析に利用するのでしょうが、その中で受験の理由を記入する欄もあります。
受験のしおりには以下の趣旨の選択肢が記載されています。

就職活動のため
昇進・昇格のため
英語学習結果を測るのため
自己啓発のため
進学・卒業のため
など

上記はTOEICの例ですが、資格試験の受験目的は人それぞれであるということです。

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IT業界のベンダー資格

私はIT業界で働いていますが、各ベンダー資格を取ることを目標に掲げているエンジニアも多いと思います。ソフト、ハード各ベンダーと取引するには指定の認定資格者を有することが認定条件になっているケースも多く、勤務先から認定資格の取得を奨励(命令)されることもあります。ただし、中には模範解答集が出回っており、解答を覚えてしまえば誰でも合格できる試験も結構多く存在しています。このようにベンダー資格の中にはその認定スキルを正しく評価するものとは言えないものもあり、資格の意味をなしていないものも存在すると言わざるを得ません。

資格は何のため

特にTOEICや中小企業診断士の資格は、その資格を持つものだけができる専門業務があるわけではありませんので、それ自体では自身の知識、技能の裏付けでしかありません。ただし客観的な評価が可能な資格を取得しているということで、周りの人間はその人の技能をある程度判断することができます。

以下の記事にて、診断士の試験に合格しながら診断士登録をしなかった友人のことを以前書きました。

人気資格といわれる診断士試験ですが、診断士登録することが最終目的ではない人も存在するということです。

一番大切なのは資格を取得するまでの間に身に着けた知識、スキル、および合格して取得した資格を自身の業務、行動に活用することなのだと改めて考えることとなりました。診断士として6年目を迎えていますが、私自身のこれまでに身に着けた知識、資格をもう少し活用できないかを考えていきたいと思います。

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