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「漂流夫人」おまけ裏話

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「漂流夫人」をお読みいただいてる皆様、ご愛読をありがとうございます。春なのに物語の中では一足早く夏を迎えています。流子も嫁ぎ先に、すっかり馴染んで、もう立派な「海原家」の一員ですね。

さて、PCの中をぐるぐる探し物をしていましたら、当時の資料が出てきましたので、サラっとご紹介しておきます。連載開始する前に「こんなのを描きたいの〜」と打ち合わせで担当さんに見せていた連載前のアイデアメモです。

キャラ設定も兼ねてますね。
たいしたものではないですけど ↓ こんな感じでイメージを伝えていました。


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皆様、お気づきになりましたか?

しずむは「妻夫木聡 似」になってるんです!
当時、妻夫木聡さん大人気だったんです。

で、2年前、TwitterでUPする時には
「羽生結弦」くんに替えてたんです(笑)

ネタの都合上、旬で爽やかな好青年ということだったのですが、この資料を見るまでスッカリ忘れてました。そうか、妻夫木さんだったのか(しみじみ)


こちら原稿画像 ↓ 半分アナログ時代ですね
(今は最初から最後までデジタルで作画)

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皆さんは漫画家の原稿が専用の原稿用紙だと思うでしょ?
昔はそうです。ケント紙など専用の高価な紙を使って描いていました。紙質でペン先の滑りも全く違うので、人それぞれ好みの専用紙があったと思います。そうこうしているうちに漫画専用の原稿用紙なる便利なものが出来ました。プロ専用に雑誌サイズの寸法などが入ってる便利もの。もっとも、この原稿用紙、コミケの発展と共にアマチュア同人誌が大人気で登場したものと思われますが、プロもお世話になりました。(紙質が悪いのが気になってましたがホント便利でした。笑)

で、時代はデジタルに移って行きます。

久保マシンも作品のタイプがショートものが多いのでデジタルへの移行は早い方でした(完全にデジタルに移行したのは、つい最近ですが)アナログで描いたものをデジタルで仕上げることは、かなり早い段階で始めたと思います。

もうこの頃になると原稿は普通のレポート用紙。ペランペランの薄い紙。デジタル仕上げになってからはチラシの隅っこに描いても大丈夫(笑)

今の時代はいいですね。漫画家の原稿は何十年も仕事をしたら、とんでもない量を保管することになってしまいます。1枚1枚をデータ化するにも相当な時間を要するので頭を抱えます。初めからデータ。ちょっと羨ましい。

カリカリ、ペン先を走らせて描くアナログ漫画にはデータでは出せない味わい深さがあります。生原稿を生まれて初めて見た時の感動も凄かった。こういうのはデジタルでは絶対に味わえないものですね。

便利で快適なデジタルに移行してても
本当はアナログが大好きだったりします。


久保マシン(くぼちー)



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