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週末かんたん企業分析 第9回 シミックホールディングス株式会社

自分でTwitterに流していた企業分析を振り返るために作成しています。有価証券報告書から数字を持ってきていますので、間違いはないかと思いますが、そこまで深い分析はしていません。ご承知おきください。

今回の企業はシミックホールディングス株式会社です。シミックホールディングスは、日本におけるCRO(医薬品開発支援)のパイオニアであり、現在は医薬品の開発支援のみならず、CDMO(医薬品製剤開発・製造支援)事業、CSO(医薬品営業支援)事業、ヘルスケア事業、IPM(Innovative Pharma Model;新しいプラットフォーム型製薬)事業にまでビジネスを拡大しています。

それではまずは2019年度と2020年度の連結損益計算書の比較です。

連結損益計算書 前年比較

売上原価が高く、医薬品開発支援に大きな設備投資が必要なことがわかります。

続いて、単年度内の数字です。

連結損益計算書 単年度詳細

売上のトップラインは、確実に伸びており、今後はいかに付加価値を上げていけるかが勝負になるというところでしょうか。

最後にTwitterからの引用です。

シミックホールディングス企業分析サマリ

・時価総額 約308億 PER6.4倍
・医薬品開発支援のパイオニア
・事業モデルをPharmaceutical Value Creatorと定義し、医薬品にとどまらずヘルスケアの革新をリードする
・事業は5つのセグメントに分かれる。CRO(売上比率40%)、CDMO(24.7%)、CSO(10.5%)、ヘルスケア(20.8%)、IPM(4.3%)
・中期計画の重点取組み事項として以下の3つをかかげる。
 1.ヘルスケアビジネスの進展
 2.疾患予防・治療の研究開発から販売まで総合的な支援の強化
 3.社会的有用性の高い事業を通じたサステナブルな社会への貢献
・へルスケア事業は2019→2020で売上+80.5%、営業利益515.8%を達成している
・売上原価が高いビジネスモデルは、医薬品の臨床試験現場の提供や工業化研究、製造工場などの医薬品開発・製造からきている。一部の工場については減損を実施しており、ビジネスモデルの転換期だと考えられる。

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