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創業メンバーとストックオプション

自分が起業するにあたり思っていることを書きます。これから創業しようと思っている方や創業チームにジョインしよう(したい)方、シード期のスタートアップに入ろう(入っている)方に読んでもらえれば参考になるかもしれません。

一昔前になるかもしれませんが、シリコンバレーの500スタートアップスの共同創立者、デーブ・マクルーアは創業チームに求める要素をこう言っています。「ITサービス分野の起業にはハスラー、ハッカー、ヒップスターの人材が三位一体で必要だ」ハスラーはビジネス設計や営業。ハッカーは技術選定とシステム構築。ヒップスターはデザインとUXをそれぞれ担うというわけです。

ただ、この要素がなぜ創業チームに必要かということが、実は結構ストックオプションとの関りが深いなぁと最近思っています。(2022年4月時点)

最近は先人の方々の地道な活動もあり、SOの説明を受ける人が増えてきたり、出版されている本を読んだり(必読は起業のファイナンスですね)することで知識として広がってきていると思います。

ただ、実際に起業ないしシードやプレシリーズAみたいな調達段階で入社するときにストックオプションをもらうのか生株をもらえるのかというところでとても大きな落とし穴があるというのを知らない人も多いのではないでしょうか。

結論を書くと、生株が渡せるのは創業から1回目の資金調達を実施するまでの非常に短い期間だけで、そこを過ぎている場合生株は渡せないのです。それ以降はどうしてもSOになってしまうため、すぐにSOを付与できるのは、起業家が相当入念に計画していた場合のみになります。また、SOには発行上限があり、早いタイミングで入社してくれた人に多く付与するのは起業家側のかなり大きい決断が必要です。

これは現時点での私の考えなので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、上記の本やこちらのタイトルのNote「これだけで分かる!信託SO~虎の巻 初級編~」を読まれるとなんとなくそういうことなのかとわかると思いますので、気になる方はぜひ読んでみてください。

そこで創業チームの話に戻ります。つまり、SOは多くの制約があり(最近話題の信託型SOも実際に使えるのはミドルからレイターフェーズだよね・・?と個人的には思っております。)、エクイティによる報酬を十分にかつ自由に渡せるのは、起業→第一回資金調達の間の限られた時間であり、そのタイミングで、ハスラー、ハッカー、ヒップスターの3つの役割が会社を成長させることに対して納得できる報酬を約束され、会社にコミットする環境を作る。それすなわち創業メンバーとして3人ではじめるということになるんだなと最近改めて思ったわけです。3つの役割は今のスタートアップでは間違いなく必要なので、そこのコミット度をSOよりも上げることができるのは創業時にジョインしてもらうしかないと。さらに現実的なことを言えば、そういうチームになってるからシードで良い条件でお金を調達できるということになります。

既に起業されている人からすると当たり前の話かもしれませんが、少しでも知識が広がればいいなというのと、絶賛創業メンバー募集中ですということで本当稿をしめたいと思います。

募集中です!(大事なことなのでry)

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