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JNUC2023に登壇しました

こんにちは。Chatworkでコーポレートエンジニアをしている苅谷です。

2023年9月19日から21日にかけてテキサス州オースティンで開催されたJamf Nation User Conference(通称:JNUC、読み:ジェイナック)2023というカンファレンスに登壇する機会をいただき、自社で活用しているJamfとOktaのユーザー情報の自動連携について発表させていただきました。
今回はその参加レポートとして皆さんにご紹介できればと思います。

グローバルカンファレンスで英語でスピーチする機会は願っても得られないほど貴重な体験でした。現地まで行かせてくれた会社に大きな感謝と、登壇のお誘いや現地のサポートをしてくれたJamfさんに感謝いたします。

JNUC2023とは

このイベントはAppleデバイスを活用する組織の管理部署や管理者のためのカンファレンスで、Appleデバイスのデバイス管理ソリューション「Jamf Pro」などを提供するJAMF Software, LLCが主催しています。

Jamf社製品の新発表をする基調講演に加えて、組織でAppleデバイスを活用している管理者たちがそれぞれの取り組みを発表するユーザーセッションもあり、3日間の開催期間において述べ数十のセッションが開かれます。Appleデバイス関連では世界最大規模のカンファレンスです。

このユーザーセッションには日本からも何名か参加していて、この度苅谷も登壇する機会をいただけたのでそのレポートをしたいと思います!

登壇の様子

私の登壇は初日の午後でした。日本からの参加者の中で一番早い登壇です。
今回はJamfとIdentity ProviderのOktaを組み合わせて、Oktaのユーザー情報をJamfに同期しそれを運用に活用している内容をお話しさせていただきました。

登壇についてですが、今年のJNUCでは現地での参加の他にオンラインで同時視聴できる形式が取られました。去年まではオンライン向けは別撮りで必要だったそうです。

オンライン、オフライン関わらず、事前に視聴用URLが配布されます。登壇中は視聴ページ内のQ&Aコーナーに記入いただいて最後に質疑応答をする形式です。

質疑応答では入力された質問を見ながら回答するものになるのでリスニングは必要なく頑張って読めば答えられる感じでした。Jamf Japanの社員さんが読み取りや回答のサポートをしてくれたので、とっさに英語で答えるのが難しくても無事質疑応答を終えることができました。

オンラインの視聴者の人数はわからなかったのですが、現地の会場では80名くらいの人が私の登壇を聞いてくれました。大変ありがたいですね。

この記事を執筆しているときは未公開ですが、いずれJamfの公式YouTubeチャンネルに本登壇の様子が公開されるとのことです。

発表は基調講演のように立ちながら発表するスタイルです。ステージとオーディエンスの間には確認用のモニターが設置されており、そこにはスライドに予め入れておいた原稿が表示されます。

私は、英語の発音方法や息継ぎのタイミングも記した原稿を別で用意していたため、手持ちのスマートフォンにそれを表示して発表に臨みました。しかし、貸与されたクリッカーの反応が悪い時があり、話している内容と表示されているスライドがズレてしまうトラブルも…。

トラブルが起きたときの対応について考えていなかったことは反省ポイントだと感じました…。

登壇を終えて

ここからは、登壇を終えて緊張から開放された私が、JNUCを通じて海外イベントで感じたことを紹介するコーナーです。

まずはじめに、登壇を終えた私を待っていたのは「発表良かったよ!」という視聴者の温かい声でした。登壇者に対してわざわざ声をかけてくれるのは日本だとあまり見られない光景ですが、アメリカだと普通にあるんですね。温かすぎてめっちゃ嬉しかったです。

左からChatwork 苅谷、Jamf CEO, John Strosahl氏、Chatwork 和田

2日目はJamf CEOのJohn Strosahl氏やCIOのLinh Lam氏とお会いする機会がありました。お二人とも日本から参加したことをとても喜んでいらっしゃいました。

午後にはCIOのLinh Lam氏と日本からの参加者一同で懇談会が開かれました。グローバルな企業の文化形成についての考えなど貴重なお話を伺うことができました。

さて、ここからはイベント全体をレポートしていこうと思います。

基調講演

基調講演では、Jamf社のプロダクトの新機能などの発表がありました。
中でも注目だったのは、数年ぶりのメジャーアップデートとなるJamf Pro 11の発表です。会場は大盛り上がりであちらこちらから歓声が聞こえてくるほどでした。

他にもゼロトラストセキュリティに準じた各製品アップデートやユーザーサポートにAIを活用する紹介もあり、最新トレンドに遅れを取らない先進的な発表でした。今後もJamfのアップデートに期待ですね。

気になったセッション

ここからは私と同じように各企業から登壇したセッションで、私が印象に残ったセッションをご紹介します。

ご紹介させていただくのは、Workatoさんのセッションです。朝食で偶然同じテーブルになり、「セッションに来てよ!」と熱く誘われたので是非にと聴きに行かせていただきました。

WorkatoといえばiPaaS、いわゆるノーコードツールのリーダーのポジションを確立している企業です。セッション内容はもちろん、Workatoを中心とした運用の自動化を何例か紹介していました。

とくに興味を惹かれたのはSOAR(Security Orchestration, Automation and Response)に関してOpenAI(ChatGPT)を駆使しながらWorkatoを中心に自動化を実現していたことでした。

各システムのログやアクティビティからOpenAIが不審な挙動を監視して、不審と思われるアクティビティを見つけたらJiraにチケットを作成するなどネクストアクションを自動で実行できるもののようです。セキュリティに関する監視・運用は弊社もまだまだ自動化に至らないところもあるので大変参考になりました。

まとめ

今回は初めてJNUCのような海外のカンファレンスに参加したのですが、国内で見かける企業主催の一般的なセミナーの雰囲気とは全く様子が異なりました。

イベント開催中は朝食や昼食、コーラやコーヒー、お菓子などが無料で提供されたり、2日目の夜には現地の映画村のようなアミューズメント施設を貸し切ってパーティーも催されるなど、JNUCに参加する方々へおもてなしをしたいというJamf社の気持ちがとても良く伝わるカンファレンスでした。

無料提供されるお菓子
貸切パーティー(Jamf Nation Party)の様子

最後に、今回日本を代表してJNUCに参加しましたが、現地は国籍関係なく一緒に盛り上がろうという熱気を感じる素晴らしいイベントでした。来年、再来年も日本から参加する方がいらっしゃるかと思いますが、ぜひともこの空気を体験してもらえればと思います。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。