【イラストレーションコース授業体験レポート】あらゆる知識が絵に反映されるおもしろさに気づきました
KUAイラストレーションコース授業体験レポートとは?
京都芸術大学 通信教育部イラストレーションコースでは、さまざまなイラスト制作に関する授業を展開しています。今回は開講している授業内容と学生作品の一部を公開。実際に授業を受けた学生の声を通し、本コースでどのような学びを得られるのかをご紹介します。
今回はNaBaBa先生による「イラストレーション演習II-1 世界観表現・コンセプトアート」の授業です。
【世界観表現・コンセプトアート】の授業内容
映画やゲームなどで用いられる、世界観を伝えるアートワークの手法を学ぶ科目です。プロのコンセプトアーティストに必要なスキルや制作過程を習得します。
課題内容
「世界観の設定と、コンセプトアートの制作」
世界観を設定し、資料を集めて設定画とイメージボードを制作しなさい。制作の際に気づいたことなどをコメントシートにまとめなさい。
学生の声
RMさん「あらゆる知識が絵に反映されるおもしろさに気づきました」
RMさんがこの科目で学んだ中で最も参考になったこと、気付き
「絵」とはこの世のあらゆることが統合されて出来上がるものである、ということを履修していく中で感じました。コンセプトアートに限らず、資料を参考にする際に直接読み取れない部分にまで意識が及ぶようになりました。あらゆることをかき集めて自分の手で創り上げる「絵」というもののおもしろさに、改めて気づくことができてとても嬉しかったです。
RMさんがイラストの学習に割く時間
絵が描ける状況なら常に描き、授業動画が見られる状況なら見ます。あまり時間については意識していないかもしれません。
イラストに関して今後学習したいこと、担当教員に対するメッセージ、その他のご感想
「好き」の原典を辿ることや、絵とは一見遠く感じる神話や民俗学などのあらゆる知識が絵に反映されるおもしろさに気づかせてくれたことに、とても感謝しています。絵の技術以外の「考案するための技術」を知れたことは、今後の活動に大いに役立つと思います。
ROさん「コンセプトアートを描く目的から役立つ技法まで知ることができ、理解が深まりました」
ROさんがこの科目で学んだ中で最も参考になったこと、気付き
コンセプトアートについては「なんとなく雰囲気がすごい絵」程度の認識でしたが、なぜ必要とされているのかという根本的な部分から、実際に制作するときに役立つ技法まで知ることができ、理解を深めることができました。
ROさんがイラストの学習に割く時間
生活している中で気づいた「創作に活かせそうな発見」を書き留めてみたり、映画やアニメなどで良いなと思ったシーンについて考えてみたりしています。 良く言えば24時間常に勉強しています。
イラストに関して今後学習したいこと、担当教員に対するメッセージ、その他のご感想
NaBaBa先生や虎硬先生をはじめ、各授業の講師や添削してくださる教員の皆様には足を向けて寝られません。ありがとうございます。
TTさん「具体的な添削を受けられるので、自分の得手不得手が明確になりました」
TTさんがこの科目で学んだ中で最も参考になったこと、気付き
絵を描くことはコミュニケーションの一つの手段だということが、一つの助けになりました。 描いたものを他者が見たときに感情が揺れるのか、その場の空気や服の素材が伝わるのか、楽しんでくれるのかなど、 ただ自分の視点で絵を描くのではなく、見てくれる人のことを考えて資料を集めたり絵を描くということが大事だと気づきました。 授業を受けてから客観的に見る癖がつき、絵に必要な素材のリサーチをすることが多くなったと思います。
TTさんがイラストの学習に割く時間
毎日無理のない範囲で少しずつ勉強するように心がけています。 絵の時間がなかなか取れないという日があれば、5分程度でも何かしら絵にプラスになることをするようにしています。
イラストに関して今後学習したいこと、担当教員に対するメッセージ、その他のご感想
もともと設定や世界観を作ることが好きだったのもあり、たくさん学べて楽しかったです。もっとコンセプトアートを描きたいと思いました。見てくれる人に楽しんでもらえる絵を描けるように学習していこうと思っています。 何より、自分も楽しんで絵を描くことを忘れないようにしたいです。
大学の授業や課題では描いたことのないものも描くので、自分の得手不得手がよくわかります。先生方の添削も出来ているところや伸ばすべき点を具体的に教えてくださるので、毎回参考にさせていただいています。
YKさん「説得力のある絵を描くために必要なことを学び、実践しています」
YKさんがこの科目で学んだ中で最も参考になったこと、気付き
絵の世界観に説得力を持たせるための設計図の作り方や、仕事として必要な能力について詳しく学ぶことができました。 説得力のある絵を描くためには設定や情報をしっかりと定めた上で描くことが大切だということを学び、実践しています。特に、情報の集め方や整理の仕方が参考になりました。 自分の知識や経験が全てアイディアになるということ、そして見た人に「わくわく」を伝えるためにいろいろな手段や目線を身に付けておくことの大切さにも気づくことができました。
YKさんがイラストの学習に割く時間
大学への入学にともない時間に融通のきく仕事に変えたため、平日は3~6時間、休日は出来る限り勉強しています。 課題はシーズンごとにスケジュールをたてることで、目標と計画性をもって進められるようにしています。
イラストに関して今後学習したいこと、担当教員に対するメッセージ、その他のご感想
大学の授業は新しい学びが盛りだくさんで、絵を描くのがより一層楽しくなりました。 この授業ではNaBaBa先生の絵に織り込まれた情報量や意図について作例や制作過程を見ながら学ぶことができ、とても感動して何度も授業動画を見直しました。 学んだことを活用して、見た人がわくわくできる魅力的な絵が描けるようにこれからも精進していきたいと思います。
NaBaBa先生からのコメント
世界観表現・コンセプトアート担当のNaBaBaです。この講義では、コンセプトアーティストとして活動する上で、必要な知識や考え方について解説しています。
意外かもしれませんが、本講義では所謂コンセプトアート的な絵の描き方については、あまり深く掘り下げておりません。ズバリ言うとコンセプトアートの作画に必要な技法は、他の先生方の講義で十分に説明されているからであります。
コンセプトアーティストにとって、絵を描くことは仕事の一部でしかありません。その仕事の本質は、アニメやゲーム、映画などのプロジェクトを完成させる一助になること。具体的には、ディレクターや他数々のスタッフの意見を集約し、ビジュアルとしての指標を提案することにあります。
そのために絵を描くことが必要な場面も多いですが、場合によっては既存の画像資料を纏める方が効果的だったり、適切なコミュニケーションが取れればそれすら必要ないことさえあります。ゴールはプロジェクトの完成ですから、その過程の作業は簡潔・効率的である方が良い訳ですね。
この前提に立ち、本講義では先ずはコンセプトアーティストに必要なコミュニケーション術、自ら提案するために必要なアイディアの磨き方を重点的に解説しています。そしてアイディアを他人が見て伝わるようにする資料化の方法、その1つとしてのコンセプトアートの描き方、という優先順位の講義になっております。
完全オンライン課程でどうすれば最大公約数的で実りある学習内容に出来るかを考えた結果、上記のコミュニケーション術に最大の力点を置く講義になりました。コンセプトアーティストを目指す方は勿論、それ以外にも組織の中で絵を描く人、更には社会人として仕事をする人全般に役立つ内容になっているはずです。
本講義で学んだことを、是非皆さん各々の立場に応用して役立てて下さい。
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