上井草・カリーナ|昭和のサンドイッチ屋さんで懐かしさを味わう
首都圏の散歩にまつわる雑誌『散歩の達人』をきっかけに、上井草駅からほど近いサンドイッチ屋さん「カリーナ」を知りました。
昭和の終わりごろから営業をはじめ、令和の今では息子さんが引き継ぎ、昔ながらのサンドイッチをつくり続けています。
創業当時の店主が運営していた公式ホームページは、昭和~平成初期のWebページを思いだすレトロなままです。
シンプルな素材で完成する、長く愛されるサンドイッチを味わいに向かいました。
カリーナ
1980年代にオープンして以降、街のサンドイッチ屋さんとして地元の方から愛され続けるカリーナ。今では遠方からやってくる方もいるほど、評判のサンドイッチ店として名をはせています。
上井草駅の北口から徒歩約3分と駅から近く、目の前にはスーパーがあり、人通りのある道路沿いにお店を構えています。土日は早々に売り切れると聞いていたので、平日を狙って訪れることに。9時30分ごろにショーケースをみると、ほとんどのサンドイッチがそろっていました。
“昔ながら”を感じるおいしさ
サンドイッチのラインアップは、定番が22種類に季節限定として2~3種類追加され、全25種類です。
すべてのサンドイッチに共通するのは、しっとりと絹のようにふわ・やわ食感の食パンが使われていること。具材とのバランスがちょうどよく、歯切れのよさからパクパクと食べ進められます。
カリーナのサンドイッチはすべて手作り。ショーケース越しに奥の厨房の様子をみることができ、数人のスタッフがせっせとサンドイッチをつくっていました。
カリーナの人気No1は、サンドイッチの王道である「タマゴ」です。
たっぷりとサンドされたたまごペーストは、細かくつぶしたゆでたまごに塩と味の素を少しくわえ、マヨネーズであえるだけのシンプルなレシピ。
材料だけ聞くとおうちでも再現できそうな気がしますが、繊細かつなめらかな舌ざわりと、お手製のやさしい味わいは、長年支持されるカリーナだからこその味だと思い知らされます。
たまごのおいしさをダイレクトに味わえる、シンプルな味わいが好みでした。
「ハム野菜」もサンドイッチの定番ですね。迷ったらつい手が伸びてしまうサンドイッチです。
食パンにきゅうり、ハム、レタス、トマトをのせ、最後にたまごをかぶせてできあがり。シャキシャキと鮮度のよさを伝えるレタスと、熟した肉厚なトマトによる素材のおいしさに、ハムの塩気が重なります。
あっという間に完食してしまうほど、間違いないおいしさです。
食事系サンドが2つ続き「甘いものも食べたいな」という気持ちを、カリーナがくみとってくれました。
生クリームかと思いきや、もったりと固めのクリーム。今まで食べたことがないけれど、どこか懐かしさを感じるミルキーな味わいです。缶詰フルーツの酸味で甘さがおさえられ、思ったよりもさっぱりと食べられました。
シンプルだからこそくらしに馴染む
お会計中、手持無沙汰になったときにショーケースの脇にあるパン耳袋を発見。「ご自由にどうぞ」とあったので、ひと声かけて食べきれそうな少な目のパン耳袋を持ち帰ります。
ヤマザキ「ロイヤルブレッド」の袋に詰められていたので、サンドイッチにはヤマザキの食パンが使われているんですね。フライパンでラスクにしていただきました。
地元の方と思われるお客さんが次々に訪れ、その方たちをみかけて引き寄せられるように並びはじめる方も。
近所にあったら、お弁当代わりにサンドイッチを買いにいきたくなる、くらしに寄りそうサンドイッチ屋さんでした。
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