見出し画像

33歳、勉強する

夏から、簿記二級の通信教育を受けている。

大学では商学部だったので、普通に授業を受けていればおそらく三級はとれたのだろうけど、将来のことは深く考えない(遊びにサークルにバイトに明け暮れていた)普通の大学生だった私は、簿記の授業のことは1ミリも覚えていなかった。

でも、社会人になってからずっと、数字に追われていた。売上、仕入、利益、原価、、

そのうち頭の片隅に、大学で学びそびれたことがふわふわとホコリのように積もっていく気がしていた。

あの時はつまらないと思っていた簿記や会計の授業が、日常の業務に繋がっているはずで、今更になって"勉強したいな"と思うようになっていた。

娘が産まれて、成長して、どんどん"知っていること"や"出来ること"が増えていく様子を隣で見ていて、私も羨ましくなったのかもしれない、と思う。(だって最初は三輪車だったのに、今は補助輪なしの自転車で「よゆうだよ」なんて言いながら公園をぐるぐる回っている娘を見ているから)

二人目の産休育休をきっかけに、学び直しをしようと決めた。

2021年1月、ちょうど息子を出産する時が通信教育の開始月だったので、入院時にテキストを持参して勉強開始。

コロナの関係で家族とも面会できず、簿記のテキストだけが友達。

ずっと机にテキストと電卓を広げていたので、病院スタッフの方にも追試でもあるのかと心配されていたかもしれない(すみません)。

6月に三級受験をして合格をもらい、7月からは二級の通信教育を受けている。
当たり前なのだが、二級の方が範囲が広く、難易度が上がるので、勉強も停滞気味となり・・モチベーションが下がり・・

だって、やらなくても誰にも怒られないし。怒ってもらえないし。自分で自分の背中を押すしかない。

だけどゆっくり、のろのろでも前に進みたいから、今日もテキストを開く。
あの頃は飲めなかったコーヒーを飲みながら、机に向かっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?