4歳娘のなぜなぜ攻撃

「なんで？」
「○○ってどういう意味？」

我が家では娘からの質問攻めが繰り広げられている。

いろんなことに興味を持って知ろうとする姿は素晴らしい。のだけれど、4歳にわかるように説明するというのがかなり難儀である。
辞書通りの説明は通用しない。

さらに、適当に答えてしまうといつまでも覚えているし、保育園で先生や友達に話しかねないので慎重に言葉を選ぶ必要があるのだ。

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ある日私は、娘と夫のやりとりを目撃した。

『からすのパンやさん』という、かこさとしさんの絵本を、夫が読み聞かせていた時のこと。

からすのパンやさん一家が、4羽の子供の育児に追われてお店のことに手が回らなくなり、お客さんが減ってしまったため、"貧乏"になってしまった…というシーンがある。

「パパ、びんぼうってなに？」

「貧乏っていうのは…、お金がない、ってことだね」

「なんで？」

「うーん…。お買い物するとき、店員さんにお金渡すでしょ。」

「なんで？」

沈黙。さぁ、どう出る夫よ。


「・・・そういう仕組みなんです。」

(放棄したー！仕組みで片付けたー！)

対する娘。
「しくみってなに？」

はたから見てるとおもしろいんだがこのループ怖すぎる。終わりが見えない。

私は物音を立てないようにそっと立ち去った。頑張れ夫。

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娘と夫の会話を聞いた後日。
なぜなぜ攻撃は突然我が身にも降りかかる。

最近時計に興味を持ち出した娘。

「いま、なんじなんぷん？」

「8時30分だよ」

私が答えると、時計を見ながら長い針と短い針の位置を確認している。

「ママ、あの、はやくうごいてるはりはなんなの？」と聞いてくる。

秒針のことだ。
秒針だよ。じゃ答えにならないから、秒とは何かを伝えなければならない。

この目に見えない概念を教えるのが結構厄介だ。


まず、日常生活で時間を伝える時にいちいち秒まで言うことがあるだろうか？
ないだろう。
じゃあなんで秒針があるのか。
なんで？って思うよなぁ、
あーまた難しいこと聞かれちゃったなーー、
うーん。。

「えーとねぇ、あれは、何時何分よりもちっちゃい時間で…、秒っていうんだけど。ほら、お風呂入る時に10秒数えようとか言うじゃん。いーち、にーい、って。それがびょうの」

(ぷぅ)

「あ、ママごめんね。おならしちゃったぁ。でもこれいいにおいのおならだから、だいじょうぶだよ！！」

そう言い残してスタコラと走っていく娘。

おならと残された私。

っていうか、いいにおいのおならってなに？

今度は母の頭の中がクエスチョンマーク。

とりあえず難しい質問の時にタイミングよくおならが出てくれたことに感謝するべきか？

ありがとう。いいにおいのおなら。