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“ほめる”ということ

前回は、叱るということにスポットを当てました。叱った後は、ほめることにしましょう。

「最近の人は、ほめて育つタイプだから、あまりきつく叱ったらだめだ」とよく言われます。
これは、店舗での売上を上げようとする時と同じ考え方です。

店の売上を上げようとする時に、売れない商品をテコ入れして販売に注力し、底上げを図るよりも、よく売れている人気商品をより一層売れるように場所を移動するとかPOPを大きく見やすくするといったように工夫する方が、はるかに簡単に、より楽に、そしてより早く売上を上げることができます。

同様に、その人の出来ていない点、足りない点を叱って変えていくよりも、長所をほめて伸ばしていく方がよく育つということです。

ほめ方のポイントを挙げる前に、山本五十六の言葉を思い出したので、先に全文を書いておきます。

やって見せ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ
話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば人は育たず
やっている姿を感謝で見守って 信頼せねば人は実らず

山本五十六

<具体的にほめる>

ほめられたのは嬉しいけれど、何に対してほめられたのが分からないと、次の頑張りにつながりません。第一いい加減な言い方では嬉しくありません。何にどう気づいて何が良かったのか、ちゃんと指摘してほめてあげましょう。

<小さな成長を見逃さない>

人の成長が、一気に大きく伸びることは、めったにありません。普通は少しずつ一歩一歩確かめながら進んでいきます。この時、本人には多少の不安があります。「これでよかったんだろうか」、「ちゃんとできたんだろうか」と思っている時に、すかさず気づいてほめてあげると、「ちゃんと見ていてくれたんだ」、「これでよかったんだ」、「よし、このままいくぞ」と、成長をさらに加速させていけるのです。

<プロセスをほめる>

よく頑張っていてもうまくいかない時もあります。ダメだった結果を指摘するよりも、頑張っていた経過もしっかり見てほめてあげると、「方向性は間違っていないんだ」、「じゃあ、どこが悪かったんだ?」と振り返ることができます。
やっている最中のことも見ていてあげましょう。

<気づいたときにほめる>

ほめるときは、気づいた時が絶好のチャンスです。自分にとって気づいた瞬間が一番感動しているからです。その感動が覚めてしまう前に誉め言葉をかけてあげましょう。忘れたころに言うのとは全然違ったものになるはずです。

<いっしょになって喜ぶ>

部下の成長に気づいたときは、自分も嬉しいものです。そのことを素直に伝えて一緒喜びましょう。そうすることで一体感も生まれる事でしょう。

<ありがとう>

部下が前向きに取り組んでいる間は、事あるごとに、ありがとうを言いましょう。なにも恥ずかしいことではありません。ありがとうの言葉は魔法の言葉です。どんどん使っていきましょう。

<NGなほめ方>

注意すべきダメダメなほめ方を少し挙げておきます。

  • お世辞になる。これだとかえって馬鹿にされていると感じます。

  • 上から目線。偉そうにほめられても不快なだけです。

  • 自分のおかげのようにほめる。結局褒められた感じがしません。

  • 外見ばかりほめる。「なんだ中身見てないのか」と思われます。

  • 人格をほめる。「ちゃんと仕事しているのを見てくれよ」と思われます。

  • 他の人と比べてほめる。自分も逆の立場になったらと思うと寒気がします。

以上ざっと気が付いたことを書いてみました。ほめたり叱ったり、適切な対応が何よりです。そして肝心なのが自分の成長です。他人のことばかり気にしていては置いていかれます。

以前の記事「勉強のネタはそこら中にある」でも書いていますので、こちらを参考にしてください。

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