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【京都大】授業レビュー 2023年度後期

こんにちは、Gappyです。
ついに1回後期が終わりました。あっという間ですね……
今回は2023年度後期に履修した授業について振り返ろうと思います。
(今季は手の抜き方を身につけ、すごく適当に勉強したのでろくな振り返りにならないとは思いますが……)

2023年度後期時間割

まとめ方としては

授業名
担当教員
授業概要(群、分野(分類)、単位数)、とった成績
おすすめ度、難易度
授業の詳細、感想

というふうにしたいと思います。
おすすめ度に関しては地球工学科の必修科目やそれに準ずる科目、特に履修すべき(主観)な科目には「必」をつけています。
それではどうぞ。

※中国語は文法・演習をセットで取ることが前提になっているのでレビューもまとめています。

全学共通科目

人文地理学

小島先生
人社群- 地域・文化(基礎) 2単位 B(81)
【おすすめ度】★★★★★
【難易度】★☆☆☆☆

その名の通り、人文地理学について学びます。有名な楽単の1つです。抽選の倍率は高いので教員推薦課題を出すことをお勧めします(簡単だし)。授業はスライドと配布プリントについて前の方に座っている学生に話を振るというスタイルで行われます。当てられたくなければ後ろの方に陣取ってください。
成績評価は各回のミニレポート20点、期末試験80点です。出席点はありませんがスライドやプリントはPandA等で配信されないので授業に出ずに自習することはできないです。ミニレポートは1回の提出で普通は5点もらえるので4回出せばカンストします。A+を目指すなら4回出しましょう。ちなみにこのレポートに関しては出席していなくても書けます。期末試験は1問目がお気持ち記述、2問目が地理に関する選択記述(3題から1題選択)です。1問目は本当に授業と全く関係ないのでその場で考えましょう。2問目に関しては授業をそれなりに聞いてれば選択問題のうち1問くらいはまともな回答が書けると思います。
友人は課題を一切出さず、出席もほぼしていなかったにもかかわらず60点ぴったりで単位を回収していたので本当に楽単なんだと思います。とにかく楽に人社を集めたい人にはおすすめです。ちなみに前期にも同じ先生が同じ授業を開講していますので履修したければどうぞ(2023年度)。

線形代数学(講義・演義)B

永見先生・高棹先生
自然群-数学(基礎) 3単位 A+(97)
【おすすめ度】必
【難易度】★★★★☆

理系なら必ず取ろうね、というタイプの授業。この科目が前提になってる授業は山ほどあります。とは言っても、単位取得自体はさほど難しくないです。(ここまで前期レビューのコピペです、はい)
授業の形式や成績評価に関しては前期の線形代数学Aと大体同じなのでこのnoteを参照してください。演義の形式は変わりました。授業中に演習問題を解きその場で提出、宿題は演習問題の類題を翌週までにPandAで提出します。難易度はそこまで高くないので教科書類を参照すれば解けます。
期末試験は大体前期と同じような感じです。線形独立の判定、グラムシュミットの直交化、固有値・固有ベクトルの導出、対角化・三角化ができれば単位はもらえると思います(雑)。あと、これも前期と全く同じことの繰り返しですが、演義には必ず出席しましょう。
前期と同じく、40〜59点なら追試が受けれます。

労働と法

小畑先生
人社群-法・政治・経済(各論) 2単位 B(84)
【おすすめ度】★★★★★
【難易度】★★☆☆☆

労働法に関する授業です。こちらも有名な楽単です。こんなことを言うのもお恥ずかしい限りですが、初回授業と期末試験しか出席していないので授業に関して何も振り返りがないです。授業はスライドを中心に行います。スライドはKULASISを通して配信されます。教科書は先生が書いたものなので大体スライドと内容が同じです。
期末試験に関しては、第1問が実際の事例に関して法学的判断を行う記述問題が2題、第2問が用語説明の記述問題が3題から2題選択です。六法は持ち込みできるので古本屋やフリマサイトで安く購入するか法学部の人間から借りましょう。第1問の問題は教科書に載っている例と全く同じなので、教科書に目を通しておけば書けます。ちなみに、スライドには細かい事例が書いていないので教科書を買いましょう。第2問は用語説明ですが、六法の索引に載っているものもあるので、うまく活用すれば勉強していなくても書けます。

英語リーディング

塩谷先生
外国語群 2単位 A(92)
【おすすめ度】必
【難易度】★★☆☆☆

英語リーディングの授業です。教科書は『Climate Change: A Very Short Introduction』(OUP)を使いました。紙でも電子でも良いのですが、諸々の事情(自動翻訳)で電子版の方が便利です。授業は、リスニング練習、班別の発表、ミニテストで構成されており、予習が必要なのは自分が担当する回だけなのでとても楽です。
ミニテストはその日の発表範囲から出題されますが参照可なので教科書を持っていれば問題ないです。
期末試験はミニテストと全く同じ形式です。紙の教科書のみ持ち込み可ですが、試験範囲の箇所だけコピーしたプリントを貰えるので紙の教科書を持っていなくても問題ないです。
成績評価は出席・発表30点、ミニテスト30点、期末40点の計100点ですが、救済措置としてエッセイが期末試験後に提出できます。普通に出席していれば単位はもらえると思います。外国語群は専門が忙しくなる前にさっさと取っておきましょう。

健康科学I

林先生
健康群-健康・スポーツ科学(基礎) 2単位 A+(99)
【おすすめ度】★★★★★ 
【難易度】★☆☆☆☆

生活習慣病の予防・対策に関する授業です。内容はかなり実用的で面白いですが、完全オンラインで授業資料もPandAで配信されるので初回しか見ていません、ごめんなさい。
成績評価はミニテスト3回で30点、ミニレポート2回で20点、期末レポート50点の100点満点です。ミニテストはPandA上で受験しますが時間制限があるので授業資料を準備してから受験するようにしましょう。レポートは全て生活習慣に関するもので、資料を見ながら普通にやれば問題なく書けると思います。
純粋に生活習慣を改善したいと考えている人はもちろん、興味がない人でも低負担なのでかなりおすすめの授業です。
あと教職科目でもあるので学部学科によってはCAP超過でも履修できます(要手続)。

人文地理学各論I(都市)

稲垣先生
人社群-地域・文化(各論) 2単位 C(72)
【おすすめ度】★★★★☆
【難易度】★☆☆☆☆

人文地理学の中でも都市にフィーチャーした授業です。先に言っておくと、この授業もほとんど出席してません。火4の授業でしたが前コマが前述の健康科学だったので昼ごはんを食べて3、4限を斬ってすぐ帰ることがほとんどでした(こんなんでレビューとかする資格ないですが)。
授業はスライド中心に各回プリント資料を配布する形でした。スライドだけは全回分をまとめたPDFが初回授業でPandAにアップロードされます。あと、この授業すごい回数休講&補講があるんです。4回くらい?まあこちらもお休みさせてもらうということで……(汗)
成績は期末試験100%で、加えて補講で小テスト(?)があって加点するという方式でした。期末試験は授業資料を持ち込めるので余裕かなと思っていましたが、授業でしか話していないであろう事案に関する問題が半分弱あったので良い成績を狙うのであれば授業は出席しましょう。

微分積分学(講義・演義)B

高村先生・赤池先生
自然群-数学(基礎) 3単位 B(77)
【おすすめ度】必
【難易度】★★★★☆

前期に引き続き、理系なら取るべきとされる微分積分学の授業です。
講義は前期と同じく学術図書出版『理工系の微分積分学』を使いました。相変わらず理解不能。この教科書は割と難しい部類の教科書だと先生が言ってたので教科書と別に数研出版『微分積分』、『チャート式 微分積分』を参考にしていました(前期と同じこと言ってます、はい)。今期の先生は、「定理の証明は今できなくてもいいのでとにかく計算だけはできるように」という方針だったので試験では全く証明問題が出ませんでした。ありがたや……
演義はひたすら演習問題を解き翌日中に提出、基本的に追加の宿題は無しという形式でした。出席点はないものの、出題された問題のうち提出するのは一部だけで、それは授業中に伝えられるので出席しておくほうが楽です(提出じゃないから解かなくていいという考えが適切かはさておき)。あと授業で問題の解説してくれるので数学が余程得意でないのなら出席するほうが良いです。
成績評価は中間30点・期末70点の計100点、もしくはこれらの試験を70点に圧縮+演義成績30点分の計100点です。良い方で採点されます。中間も期末も計算問題ばかり、数問は演義で出題されたそのままの問題が出ていたので十分に対策できると思います。私は中間が結構良かったことにあぐらをかいていたら期末で大コケしたので油断しないように。
線形と同じく、40〜59点なら追試が受けれます。

力学続論

幸坂先生
自然群-物理学(基礎) 2単位 A(85)
【おすすめ度】★★★☆☆
【難易度】★★★★★

前期の物理学基礎論Aから繋がる力学の授業です。二体運動、剛体運動、解析力学の基礎など、物基礎Aと被る範囲もあれば、かなりレベルの高い内容も扱います。
成績評価は期末試験100%で自然群にしてはハードル高め(?)です。過去問と問題数は同じでしたが傾向は割と違いました。慣性モーメントの導出とコリオリ力の計算は確定で出るっぽいのでよく勉強すると良いと思います。
全部の授業出席したにも関わらず体感50%くらいしか解けなかったのにAを貰えて困惑しています。出席は加味しないとは言っていたものの去年の履修者のうち全出席の人は漏れなく単位をとっていたので、もしかしたら……
とはいえ履修するのであればしっかり予復習して理解するようにしましょう。

情報基礎[工学部]

リレー講義
情報群-(基礎) 2単位 A+(96)
【おすすめ度】必
【難易度】★★☆☆☆

情報に関して幅広く扱う授業です。般教ですが学科ごとに別の授業で、コンピュータの仕組みやプログラミング(Fortran・C)、地球工学の各分野における情報技術の利用などのついて学びます。雰囲気でいえば前期の専門科目、地球工学総論の情報版ですね。
出席点と各回の課題の出来で評価されます。出席の取り方は先生によって異なり、ICで管理する先生もいればPandAのテスト・クイズで確認する人もいます。
課題も先生によってまちまちですがどの課題も大して難しくないので毎回出席してそこそこの課題を出せばA+も取れると思います。
地球工学科だと情報群で卒業単位になるのはこれと前期開講の情報基礎演習だけですし、単位取得率も高い科目なので特に事情がなければ履修すべきだと思います。

中国語IB(演習)・中国語IB(文法)

(演習) 姜先生  外国語群 2単位 A(87)
(文法) 小出先生 外国語群 2単位 C(72)
【おすすめ度】★★★★★
【難易度】★★★☆☆

前期に引き続き中国語の授業です。
先生が2人とも同じなので授業の進行などは前期のレビューでも見てください。変わったことといえば演習の平常点が自己紹介と小テスト×3の計20点になることだけで、他は授業、試験など全部同じです。
文法のレベルが上がってくる上、単語数も増えるので各回ごとにきっちり復習していないとどちらの授業でもあまり良い成績にならないかなと思います。頑張ってください。

メディアアート

土佐先生
人社群-芸術・文学・言語(各論) 2単位 A(90)
【おすすめ度】★★★★☆
【難易度】★★★☆☆

京大では珍しい芸術系の授業です。理工系で創作が苦手だけどアートに関心がある人向けの授業というコンセプトです。
授業は座学もありますが映像作品の鑑賞や制作といった実技っぽいものがメインです。授業外で作品を制作することもあるので全くアートに興味がないとしんどいと思います。あと、たまに外の展覧会に行ったり講演会を聞いたりして簡単なレポートを書くことがあるので休日が潰れることもあります。まあ、仕方ない。
成績評価は色々基準がありますが、普通に出席して諸々に取り組めば問題ないです。

脱線ですが、この授業を通して考えたことについてお話ししようと思います。感受性という言葉の中に「受」という字があるように、芸術から何かを感じ取るという営みはなんとなく「受動的」なものであるようなものだと思っていました。流れる川の表面を撫でるような感覚。でもそれではなんとなくの雰囲気しか味わえないですよね。流れる川に飛び込む、貪るように作品に向き合ってそれで自分から何が湧き出してくるのか、受容ではなく発散、それが感受性なのではないでしょうか、とか考えてました。
大脱線しました、次へ行きましょう。

物理学基礎論B

吉田先生
自然群-物理学(基礎) 2単位 B(80)
【おすすめ度】必
【難易度】★★☆☆☆

前期の物基礎Aとは打って変わって、電磁気学の授業です。地球工学科では電磁気自体を扱うことは(多分)これが最初で最後だと思います。ただ、流体力学は電磁気とアナロジーがあるとかなんとか……
授業は事前に配信される30分ほどの動画を予習として見た上で授業時間中は演習問題を解くという形式です。演習問題は次の授業までの課題でもあります。これは採点されず提出状況だけ評価されます。また、演習問題を解く上での誘導も兼ねてPandAでテスト・クイズが出題されます。こちらは採点されますので満点を狙いましょう。
成績評価は出席15点、課題60点、期末25点というはっきり言って落単しようがない配点です。私は全部出席して課題が満点だった上でこの成績なので期末試験の成績は……(これ以上はいけない!)
とにかく授業出て課題出せば余裕で単位取れるので安心してください。

英語ライティング-リスニングB

Paul先生
外国語群 2単位 A(90)
【おすすめ度】必
【難易度】★★☆☆☆

前期に引き続きライリスです。英語のエッセイを書く授業です。
授業は毎回教科書1章を目安に進み、エッセイの書き方を学びつつ、自分のエッセイを書いていきます。前期と違い毎回課題が出ました(これは前期のセンセがユルかっただけ)。
成績評価は単語テスト10点、TOEFL ITP+GORILLA 40点、期末エッセイ50点の計100点です。TOEFLが成績に入りますが普通に受ければそこそこの点数になるので特に問題ないと思います。期末エッセイは1000語と長いので普通は結構ゆっくり書くらしいのですが、指示をいまいち聞いておらずギリギリから書き始めました。2日くらいで仕上げましたが46/50点だったので、結果オーライということで……
特別な事情がなければ理系は1回生のうちに外国語は取り切るべきなので、ぜひ頑張りましょう。

多文化教養演習:見・聞・知@台湾

キャリア群-多文化理解 2単位 A(93)
【おすすめ度】★★★★★
【難易度】★☆☆☆☆

なんか時間割に書いてないやつが飛んできました。これは後期集中講義の枠で開講されている短期留学プログラムです(CAP外)。2単位とか書いてますが、地球工では卒業単位に入りません。まあそんなもん関係なく履修しているわけですが。
ざっくり説明すると春休みの3月に3週間、台湾に行って中国語と台湾の文化を学習するプログラムです。詳細はこちらのnoteでお話ししようと思います。留学に興味がある人、台湾に行って見たい人、中国語を学んでみたい人は覗いてみてください。ちなみに、中国語を履修していなくても全く問題ないのでぜひ。

専門科目

情報処理及び演習

松中先生・牛島先生
2単位 A
【おすすめ度】★★★★☆
【難易度】★★★☆☆

前期の般教である情報基礎演習の続きみたいな授業です。ひたすらFortranを触ります。
教科書は牛島先生が書いている教科書で、別売のアンサーブックもあると便利です(印税パワー)。
成績評価は出席や課題25点、最終レポート25点の計50点を2人の先生が持っていると思います。学期の前半と後半で先生が変わり、そのため最終レポートが2つ存在します。各回の課題や最終レポートはきちんとプログラムの意味を噛み砕けばそれほど苦戦せずにできると思うので、教科書読みながら頑張りましょう。
あと、本筋ではないですが前期と違い自宅で課題をやる機会も多いので、PCに強いのであればFortranを自分のPCにインストールしておくと便利です。

いかがだったでしょうか。
後期はだいぶ手を抜いた割に前期よりGPAが上がっていてなんかよく分かりません。
来年からは専門科目が一気に増えるのできっちり単位も成績も確保していきたいです。

それではまた。

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